南部せんべい、沖縄そばと出会う 喫茶ヘバナ(八戸)が子ども食堂でコラボ 互いの食文化知る契機に
那覇市の沖縄そば専門店「なかむら屋」でこのほど、八戸市鍛冶町地区の「喫茶ヘバナ」とコラボレーションした子ども食堂企画が行われた。ヘバナ代表の鈴木美朝(みのり)さん(29)が訪問し、南部せんべいについて紹介。沖縄の子どもたちが遠く離れた北国・南部地方の食文化に触れた。11月には、ヘバナで沖縄の食文化を楽しむ企画が行われる。 なかむら屋は月に1回開く子ども食堂で、中学生以下に無料で沖縄そばなどを提供している。同時に学びの機会も設けたいと考えていたところ、今夏、子ども食堂の取り組みを始めた鈴木さんと知り合った。そこで、「日本の食文化に触れてみよう」をテーマに、第1弾企画として開催した。 現地で鈴木さんは、八戸市についてや、小麦を材料とした煎餅を食べる由来などを説明した。子どもたちは、沖縄そばに汁用の煎餅を割り入れて食べたほか、豆、ごまなど、数種類の南部せんべいの食べ比べを体験。普段なじみのある煎餅と、初めて食べる南部せんべいの違いに驚き、興味津々の様子だった。 鈴木さんは「八戸を少しでも知ってもらえて良かった。子どもたちには各地の文化を知り、視野を広めてほしい」と話していた。 ヘバナの沖縄企画は11月10日。子ども食堂「ヘバナ食堂」と題し、なかむら屋の沖縄そばを数量限定で提供するほか、シークワーサージュースの提供や、郷土料理ジーマーミー豆腐作りの体験を行う。時間は午前11時~午後2時半。参加は中学生以下無料、大人千円。申し込みは不要。
デーリー東北新聞社