いきものがかり、“ノリに乗ってる”2人体制初ツアーを完走 11月に日本武道館で初弾き語りライブ決定
2人組グループ・いきものがかりが26日、神奈川・ぴあアリーナMMで全国ツアー(全22公演)の最終公演を行った。2人体制初、12年ぶりのホールツアーの追加公演。新旧の代表曲や、新曲「会いたい」の初お披露目など21曲を熱唱。25日との2日間で1万8000人を魅了した。(加茂 伸太郎) 1曲歌うごとに、自然と笑みがこぼれた。ステージに立てる喜び、歌声を届けられる楽しさ、「幸せ」と「うれしい」の感情が体中からあふれ出た。 ボーカルの吉岡聖恵(40)は「横浜の皆さん、今日は楽しんでいきましょう。みんな、元気? ありがとうございます!」と感謝。歌い終える度に、丁寧に頭を下げた。ギターの水野良樹(41)も「ぴあアリーナ、満員で~す!」と大興奮。「本当の本当の千秋楽。僕らノリに乗っていますんで。脂が乗り切った状態で、皆さんに聴いてもらおうと思います。(ツアーの)最後なんで全部をぶつけたいという気持ち。いつも通りのライブをやるけど、“ちょっと増し”で力を入れてやりたい」と約束した。 「お気づきですか!? 1人、減っています」(水野)。2021年夏に山下穂尊(41)が脱退し、2人体制になって初めてのツアー。この間、新型コロナの影響による全国ツアーの全公演中止や所属事務所からの独立、吉岡の出産など、「タフな出来事」と「前向きでおめでたい出来事」の双方を経験。目まぐるしい日々を乗り越えて臨んだツアーだった。 約3時間、「ありがとう」や「YELL」「風が吹いている」など新旧の代表曲を交え、ダブルアンコールを含む21曲でパワフルな歌声を響かせた。最新曲「運命ちゃん」ではMVに出演したあばれる君(37)がゲストで登場。吉岡の「2人体制だから届けられる曲も生まれている」という言葉通り、ラストは「会いたい」の初披露で締めくくった。 これまで以上に互いを信頼するようになったという2人。7月27日から弾き語りフリーライブツアー(全8か所)を行い、結成25周年前日の11月2日には、日本武道館で初の弾き語りライブ開催も決まった。「これからも皆さんの心につながるような曲、物語を作っていけたら」(吉岡)、「支え合って頑張っていこう」(水野)。決意を新たに、強固な絆で下半期も駆け抜けていく。
報知新聞社