シャープ・鴻海両者トップが会見へ 開始前から国内外のマスコミ殺到
経営再建策を協議してきたシャープと台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業が2日午後、大阪府堺市の「グリーンフロント堺」の堺ディスプレイプロダクトで午後3時から記者会見を開く予定。戦後日本の産業界をけん引してきた大手家電メーカーが、外国企業の傘下に入るのは初めてとあって、会見場となった工場には国内や台湾のメディアがつめかけ、混乱している。THEPAGE大阪では、この模様を生中継する予定。 【中継予定】鴻海精密工業、シャープによる共同会見
シャープによると、会見には鴻海から郭台銘会長兼CEOと戴正呉副総裁が出席。シャープからは高橋興三社長が出席し、調印が行われる予定となっている。 シャープは鴻海から資金提供を受け、経営再建策に投入する。鴻海はシャープの商品企画力を活用し、収益性の向上を狙う。この買収契約成立に伴い、シャープは一定の経営基盤を固めることができたものの、鴻海側の経営判断で不採算部門からの撤退やさらなる人員削減などを余儀なくされる局面も予想され、予断を許さない展開が続きそうだ。