【最新:米国の金融・経済の見通し】2024年「米経済」はソフトランディングへ 利下げ想定ナシで「米国株の上昇余地は大きい」とみる(ストラテジストが解説)
長期金利低下とドル安の度合いも総じて緩やかに、米国株には好ましい環境のため上昇余地大
最後に、米金融市場の方向性について考えます。利上げ終了に伴い、一本調子の米長期金利上昇と米ドル高の局面も終了すると思われますが、来年は利下げを想定していないため、米10年国債利回りは4%台前半程度の低下、米ドルの減価度合いも緩やかなものにとどまるとみています。ドル円は、日銀が極端な引き締めに踏み切らなければ、140円台で推移する時間帯が多くなることが予想されます。 このような環境は一般に株価には好ましく、ダウ工業株30種平均、S&P500種株価指数、ナスダック総合株価指数は、足元から来年末にかけ10%程度の上昇余地はあると考えています。仮に米経済が弊社予想よりも減速すれば、来年利下げの可能性は高まり、米長期金利低下とドル安の度合いは大きくなると思われます。経済の減速は米国株には向かい風ですが、金融ショックによるものでなければ、利下げが一定程度、株価を支えるとみています。 (2023年11月21日) ※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『【最新:米国の金融・経済の見通し】2024年「米経済」はソフトランディングへ 利下げ想定ナシで「米国株の上昇余地は大きい」とみる(ストラテジストが解説)』を参照)。 市川 雅浩 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 チーフマーケットストラテジスト
市川 雅浩,三井住友DSアセットマネジメント株式会社
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