悩みなどを相談した客に対し、「有名寺院に祈とうさせる」などと、嘘の説明をし、多額の現金をだまし取ったとして、僧侶が17日再逮捕されました。 　再逮捕されたのは、山形県酒田市の宗教法人、大日院の僧侶宗像法照こと眞鍋明夫容疑者67歳です。 　眞鍋容疑者は、おととしの6月からことし3月ごろまでの間、一関市や山形県で大日院が開いた相談会で、「悪い因縁などを取り除くためには祈とうが必要」と客に説いたうえで、「有名寺院に祈とうさせる」などと、嘘の説明をして3人からあわせて八百数十万円をだまし取った詐欺の疑いがもたれています。 　眞鍋容疑者は9月、相談会で高額な祈とうの契約をした客に、法で定められた契約書類を交付しなかったとして、大日院のほかの僧侶2人と逮捕されていました。 　大日院は、2015年から東北各地で相談会を開いていて、これまでの参加者は330人以上、総額4億円あまりを集めたとみられています。 　警察は組織の実態や余罪の有無など、全容の解明を進める方針です。