ハリス陣営、中国ハッカーの標的に トランプ氏の電話も=関係筋
[ワシントン 25日 ロイター] - 米通信会社ベライゾンのシステムにサイバー攻撃を仕掛けた中国のハッカー集団が民主党の大統領候補ハリス副大統領の陣営関係者の携帯電話を標的にしていたと、事情に詳しい関係者が26日明らかにした。 米紙ニューヨーク・タイムズは25日、共和党候補のトランプ前大統領とバンス上院議員が使用する電話も標的にされていたと、関係筋の話として報じた。 報道によると、盗まれた通信があったのか、その場合どのような通信が盗まれたかを特定する調査が進められている。 トランプ氏の陣営は今週、ベライゾンのシステムに対する攻撃で電話番号が狙われた政府内外の関係者の中にトランプ、バンス両氏が含まれていたと伝えられたという。 同陣営は両氏の電話番号が標的になったことを確認していないが、広報担当は、民主党候補ハリス副大統領がトランプ氏の勝利を阻止するため、中国とイランに米国のインフラを攻撃するよう働きかけていると主張した。 ハリス氏の陣営からはコメントを得られていない。 ワシントンの中国大使館は、具体的な状況は把握していないとしながらも、中国はあらゆるサイバー攻撃やサイバー窃盗に反対しているとした上で、「中国は米国の選挙に干渉する意図はないし、するつもりもない」と述べた。