相田翔子、今でも「Winkは最強」 芸能生活30年を振り返る
私の中では「Winkは最強」
前述したが、相田にとって来年はWink結成30周年のメモリアルイヤーとなる。 「地味にですが歌はずっと大切に続けてきましたが、ソロになっても私のなかでは『Winkは最強』と思っていて、どんなにがんばっても超えられない存在なんです」と胸のうちを明かすと「離れてみてWinkのすばらしさを改めて実感していますし、生涯通じて本当に大切な存在と思える時間でした」と思いをはせる。ファンの間では再結成を望む声も根強く聞かれるが、「早智子の思いもあるし、私一人で決められることではないので、具体的なことはわからないんです」と笑顔で答えた相田。 実写映画への出演は、2009年公開の『インスタント沼』以来、8年ぶりとなるが「日本に留まらず、外国にも展開する大きな作品とお聞きしました。一見すると人を喰らう“喰種”という怖い世界観だと思うかもしれませんが、そこに描かれているものは人と同じか、それ以上に人間らしい感情が描かれています。多くの人の心に響く作品だと思います」と奥深い作品への出演を喜ぶ。 さらに「家族愛や友情や人を想う気持ちなど、愛の溢れる映画になっています」と作品をアピールすると、「こういうお仕事に就かせていただいたことは何かの縁だと思っているんです。みていただける方が、少しでもクスっと笑える楽しい時間や夢のある時間を過ごしてもらえれば、私がこうして活動する意味があるのかなと思っています」という相田の言葉には、常にファンや視聴者目線で物事を考える彼女の優しさが詰まっている。 映画『東京喰種 トーキョーグール』は世界累計発行部数3000万部を超える石田スイの人気コミックを実写映画化。食物連鎖の頂点に君臨する人を喰らう怪人「喰種(グール)」。ある事件をきっかけに半喰種になってしまった主人公・カネキが、人と喰種の二つの世界の価値観のなかで葛藤しながらも、自らの道を進む姿を描いた物語だ。 (取材・文:磯部正和 撮影:山本宏樹)