将来は年金が「70歳」から受け取り開始に!? 65歳→70歳で「生涯受給額」がどのくらい減るのかを比較
平均寿命の延びを考慮に入れると?
内閣府が公表している令和5年版高齢社会白書によると、2050年の平均寿命は男性で84.45歳、女性は90.50歳と推計されています。2021年と比較すると男女ともに3歳ほど平均寿命が延びていることになります。 この平均寿命の延びを考慮に入れると、受け取り開始年齢が70歳になっても平均寿命まで生きれば受給額の減少を2年分に抑えることができます。 その結果、老齢基礎年金のみの人は約163万円、厚生年金に加入していた人は約390万円の減少となります。
まとめ
年金の受給開始年齢が65歳から70歳に変わると、5年間で老齢基礎年金のみの人は408万円、厚生年金加入者は975万円も受給額が減少する計算になりますが、平均寿命の伸びを考慮すると減少分は老齢基礎年金のみの人で163万円、厚生年金加入者で390万円となりました。 ただ70歳までの再雇用制度が義務化されれば、65歳から70歳までの収入は今より多くなる可能性もあります。たしかに年金の総受給額減少という負の側面はありますが、65歳以降も働き続きやすくなることで、生涯獲得賃金の増加や年金に頼らない収入源を得ることも可能です。65歳以降も働きたいと考えている人には朗報となるかもしれません。 出典 厚生労働省 高年齢者の雇用 厚生労働省 平成16年年金制度改正 支給開始年齢について 厚生労働省 令和6年度の年金額改定についてお知らせします 内閣府 令和5年度版高齢社会白書 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部