1600kmのオフロードで速さだけを競う過酷なバハ1000でクラス優勝を果たしたレクサスLX600
ジャオスが参戦マシンを東京オートサロン2025で展示
オフロード・パーツの開発・販売で知られるJAOS(ジャオス)は東京オートサロン2025で、2024年のバハ1000でクラス優勝した「レクサスLX600」を展示した。 【写真9枚】2024年のバハ1000でクラス優勝を果たしたジャオスが手掛けたレクサスLX600ベースのオフロード・マシンの詳細画像をチェック ◆舞台はバハ・カリフォルニア半島 バハ1000は正式には「SCORE World Desert Championship 57th SCORE BAJA 1000」という名称のデザート・レース。メキシコのバハ・カリフォルニア半島を舞台に1000マイル(約1600km)のコースで争われる。ジャオスは2022年から参戦し、3年目にして念願のクラス優勝を勝ち取った。このクルマはその優勝マシンそのものである。 ◆勝敗は速さのみで決まる マシンの形状などからダカールラリーのような耐久性を競うマラソン競技を想像しがちだが、ダカールラリーとは異なり休憩などはなく、とにかく1000マイルを先にゴールしたチームが勝つという単純明快なレース。 ドライバーは能戸知徳がひとりで務め、コ・ドライバーはサービスパークで交代しながら全5人が担当した。タイムは28時間47分26秒、つまり能戸選手は29時間近くを不眠不休でドライブしたことになる。 ◆交換したタイヤは1本のみ 過酷な競技であるだけに走破性能はもとより、ドライバーとコ・ドライバーへの負担を減らすことも重要。そうしたなか選ばれたタイヤはトーヨータイヤのオープンカントリーR/Tトレイルというモデルだ。オフロード向けタイヤには、泥などの悪条件下用のM/T(マッド・ティレーン)、オールマイティなA/T(オール・ティレーン)などいくつか種類があり、R/Tはラギッド・テレーンと呼ばれるM/TとA/Tの中間的味付けを持つ。ジャオスのレクサスLX600はトラブルが起きた1本は交換したが、そのほかは無交換で1000マイルを走り切った。 文、写真=諸星陽一 (ENGINE WEBオリジナル)
ENGINE編集部