リビング階段で家族の気配が伝わる家に。安全面はモデルハウスで事前にしっかり確認
リビング階段は、LDKのどこにいても見える位置に
子育て世帯のわが家が、リビング階段の位置でこだわったことが2つあります。 1.階段を死角にしないこと 2.あえてLDKを通る動線を長くすること じつはこのリビング階段、キッチンやダイニングで過ごしていても、よく見えます。さらに厚い腰壁や蹴込み板のない、オープンな階段にしたことで、死角になりません。 子どもが階段を上り下りする様子がわかることで、危ないなと感じたら、すぐ駆けつけることが可能です。 まだひとりで上り下りできないはずの子どもが、気づけば何段か階段を上っている…。実際わが家では、そんな場面もよくありました。もし、リビングではなく廊下や玄関にある間取りなら、すぐ駆けつけることは難しいでしょう。 このように、階段を目に入りやすい位置に設置することで、子どもにとっての階段事故の危険を、減らすことができていると感じています。 もうひとつの「LDKを通る動線を長くする」というのは、学齢に達したときのことを考えてのことです。 この位置なら、学校から帰ってきたときも、また、ランドセルを置いて遊びに行くときも、リビングだけでなく、キッチンの前も通ることになります。 自然に「おかえり!」「行ってきます」などと自然に会話も増えます。子どものちょっとした異変にも気づくはずです。
気がかりだった子どもの安全対策
家を建ったとき、息子はまだ1歳半。ひと目ぼれで決めたオープンなリビング階段とはいえ、安全面での不安がありました。 そこで、採用を決める前に以下の3点を、実物を見ながら確認しました。 ・子どもが上り下りする様子がどれくらい見えるのか? ・階段や手すりの隙間のサイズはどのくらいか?(子どもがすり抜けたり転落したりする可能性はないか?) ・子どもにとって、手すりの位置や高さはつかみやすいかどうか? わが家の場合、打ち合わせなどでよく訪れていたモデルハウスのリビング階段は、採用予定のものと違ったタイプでした。そこで、別のモデルハウスに案内してもらい、実物のチェックを行いました。 確認が終わったら、次は設置場所。幼い子どもの安全を考えると「ベビーゲートを設置できる場所」であることが、大事だと思ったからです。 上は、勝手に階段を上らないよう、リビングにベビーゲートを設置していたときの写真です。 現在7歳になる息子は、大人と同じように上り下りできています。友達が遊びに来ても、とくに危険を感じない年齢になりました。下の娘は3歳。もっと小さい頃は、上りたがっていましたが、今では勝手に階段に近づかなくなりました(親と一緒に上らないと危ないとわかっている)。ですから、ベビーゲートは撤去。 子どもがまだ幼い時期の家づくりでしたが、実物を確認し、設置場所も検討。危険な時期に1人では上れないよう工夫しました。 今はベビーゲートもなくなりすっきり。インテリアとしても映える、オープンなリビング階段を採用して満足しています。
若宮響