広瀬すず主演映画「ゆきてかへらぬ」奇妙な三角関係と真摯で壮絶な青春を描いた作品
女優・広瀬すず(26)が主演を務める映画「ゆきてかへらぬ」(根岸吉太郎監督)が2025年2月に公開されることが26日、決定した。根岸監督の長編新作は2009年の「ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~」以来16年ぶり。脚本は「ツィゴイネルワイゼン」の田中陽造氏が手掛けた。 今作は、実在した女優の長谷川泰子、詩人の中原中也、評論家の小林秀雄という、男女3人の出口のない三角関係と壮絶な青春を描いた作品。 まだ芽の出ない女優の長谷川は、のちに天才詩人と呼ばれることになる青年、中原と出会う。互いにひかれ、一緒に暮らしはじめるが、ふたりの元を、中原の友人で、のちに日本を代表する文芸評論家、小林が訪ねてくる。この偶然の出会いが、3人の運命を狂わせていく。 長谷川を演じるのが広瀬。中原中也と小林秀雄という生粋のアーティスト、二人の愛に狂わされながらも、自身の夢と格闘しつづけた、真っさらで潔い女性を演じる。 ■広瀬すずのコメント 今回演じた長谷川泰子は、大正というモダンな時代を自由にというか、必死というのか、無謀に駆け抜けた女性でした。 本当に体力のいる役でした。 根岸監督はこの作品が16年ぶりの長編映画と聞いておりましたが、それを感じさせない程、現場では監督の体力が一番すごかったですね。根岸監督の映画づくりというものを、この目で見て、体感して、とても贅沢(ぜいたく)でした。ぜひ、ご期待ください。 ■根岸吉太郎監督のコメント 大学で学生に映画を教えたり、ともに学んだりしているうちに、時があっという間に過ぎ去り16年ぶりの長編映画となりました。「ゆきてかへらぬ」は多くの監督や演出家が映画化したいと望んでいた知る人ぞ知る田中陽造さんの珠玉のシナリオです。これを託され5年の準備期間を経て素晴らしいキャストに恵まれ完成しました。 今回のすずさんは奥深いところで役を捉え、まるで泰子という主人公に憑依(ひょうい)したかのようです。誰も見たことのない泰子の「広瀬すず」がここにいます。 大正から昭和へ移る時代を舞台に、ひとりの女とふたりの男の、奇妙な三角関係と真摯で壮絶な青春を描いた作品です。ぜひ、今の時代に青春を送る若者たちに見ていただきたいです。
テレビ朝日