にじさんじ・戌亥とこ&町田ちまによるユニットNornisが「LIVE TOUR 2024 Tensegrity」で創り出す幻想的な世界観
VTuber/バーチャルライバーグループ「にじさんじ」に所属する「戌亥とこ」「町田ちま」歌唱力に定評のある2人によるボーカルユニット「Nornis(ノルニス)」がLIVE TOUR 2024 Tensegrityを開催する。その皮切りとなる公演が9/14 KT Zepp Yokohamaで開催された。 【写真を見る】横浜公演でオープニングアクトを務めたフレン・E・ルスタリオ このツアーでは各公演にそれぞれ違うオープニングアクトにより幕を開ける。本公演では「フレン・E・ルスタリオ」がオープニングアクトとして応援に駆けつけた。この日のライブは学園アイドルマスターより藤田ことねの楽曲「世界一可愛い私」のカバーを披露。1曲目にも関わらず、ファンたちの「かわいいー!」コールで会場が埋め尽くされる。「盛り上がってバトンタッチをしようという気持ちでこの曲を1曲目に選んだが、「かわいい!」と言ってほしかっただけ」と微笑むフレンに会場はメロメロに。続く結束バンド「光の中へ」のカバーで会場をアップテンポな曲で盛り上げると、2曲ながらキュートで鮮烈なインパクトを残しNornisにバトンを繋いだ。 荘厳な映像と共に登場したNornisは「Tensegrity」からスタート。アルバム、ツアーのタイトルにもなっているこの曲は、どんな時でも思わず静かに聴きいってしまうような2人の歌唱力が存分に発揮されている曲だ。美しい旋律に会場が酔う。 続いて「Lycoris」「Circle of stars」と去年リリースされた楽曲たちを披露。「Tensegrity」で構築された童話のような世界の会場に2曲を奏でる2人の歌声、印象的なバイオリンの音色がそっと寄り添う。 MCではYoutube配信「Nornis界隈の話」や「ノルヌーン」でも仲が良いからこその癒し空間を届ける2人が、舞台上でも緊張を感じさせないトークを披露。また、声だしが出来る会場ならではのコール&レスポンスを楽しむシーンもあり、戌亥が「上から読んでも下から読んでも~?」とファンに問いかけると「町田ちま~!」と歓声が聞こえ、町田が「まいど!」というとこれまた歓声が上がる。貴重な2人の挨拶交換シーンにファンから笑顔がこぼれた。 和やかな空気そのままに披露されたのは新曲「Odyssey」。こちらは9/15よりデジタルリリースされた作品となっている。今までの荘厳な雰囲気から一転、何処か楽しい宇宙にいるような新曲に会場のサイリウムが踊る。新曲の勢いそのままに「Fragment」「Deep Forest」「innocent flowers」とアップテンポな曲が続く。 ラッシュのような4曲が終わると、スクリーンに街中を駆ける視点のような映像が出現する。行きついた先は「シネマ」。そこにいたのは豪華な椅子に座るNornisだ。そうして流れた「シネマ」はプロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミクのユニットVivid BAD SQUADへAyaseが書き下ろしした楽曲。しっとりとしたカバーにファンから感嘆がもれる。続くカバーは「U」。ファンの投票で選ばれたこの楽曲は竜とそばかすの姫のメインテーマで、歌姫の2人にピッタリの楽曲。テイストが変わったカバー2曲をファンは楽しんだ。 歌姫たちは止まらない。そのまま町田のソロ曲「つぎはぎどうし」が披露される。町田の感情を揺さぶる歌声と初お披露目の共通衣装の早着替え演出にファンのサイリウムも情熱的に揺れる。続いての戌亥の「Twilight Road」もブランコに乗った戌亥が感情的に歌い上げる。2人揃うと世界観が急速に広がるような印象を受けるNornisだが、2人それぞれが世界観と極上の歌声を持っているのだと再認識するようなソロ曲だった。 ライブは後半戦に差し掛かるがここまでMCは1回だけ。VTuberのライブでは珍しく、Nornisの2人がいかに音楽を愛しているかがよくわかるライブだ。「Min-night」「夜が明けるまで」をベッドで寄り添う2人が子守唄のように披露すると、2回目のMCで、悪戯っ子のように怒涛のラッシュを振り返る。しかし、このライブに休憩はない。MCが終わるとすぐに「ジョハリ」へ。今回のミニアルバムでも異彩を放つ独特な耽美的な曲にイントロでファンから今日1.2を争う歓声が上がる。勢いそのままに「just wonder」「Ray of Hope」と歌い上げるとNornisの2人は笑顔で去った。 アンコールの声に2人が「Shangri-la」で登場。待ち望んでいたキュートな姿の2人にファンから笑顔が溢れる。最後のMCではフレンも登場しNornisとファンとの記念撮影で和気あいあいと盛り上がった。「みんな楽しかったですか?」感謝を歌に込めたと語るNornisがファンに問いかけると「楽しかったー!」と大きな声が聞こえた。ファンとアーティスト、お互いが支え合う雰囲気の会場が温かい。そうして最後に披露された「Try add」。チャレンジを増やすというこの曲のタイトルはNornisにピッタリだ。彼女たちの残りのツアー「旅路」にこれからも寄り添っていこう。 文=田中諒 ⒞ANYCOLOR, Inc.
HOMINIS
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