ダルビッシュ有（ＡＰ）

　◇27日（日本時間28日）MLB　ダイヤモンドバックス3―5パドレス（フェニックス） 　ダルビッシュ有と松井裕樹の両投手を擁するパドレスは敵地のダイヤモンドバックス戦を制し、ポストシーズン（PS）第4シード（ワイルドカード1位）が確定。第1ステージに相当するワイルドカードシリーズ（WCS＝3回戦制）は、全3試合を本拠地で戦える「ホームフィールドアドバンテージ」を獲得した。 　この日先発したダルビッシュ有（38）は今季7勝目（3敗）をマーク。日米通算203勝で日本選手歴代最多の黒田博樹（元ドジャースなど）の記録に並んだ。5イニング3分の1を3安打3失点、4奪三振5四死球。 　WCSでパドレスの対戦相手となる第5シード（ワイルドカード2位）はまだ決まっていない。現在は87勝71敗で並んでいるメッツとブレーブスに加え、88勝72敗でゲーム差なしのダイヤモンドバックスが残り2つの枠（ワイルドカード2、3位）を巡り、三つどもえの激戦を繰り広げている。 　米報道によると、ダルビッシュはWCS3試合で先発する可能性は高くないが、ここを勝ち抜けば、地区シリーズで待ち受ける対戦相手は第1シードで、現時点ではドジャースだ。地区シリーズは5回戦制に増えるため、大リーグ公式サイトはダルビッシュが先発ローテ入りする可能性を報道。大谷翔平と山本由伸を擁する大本命との10月の激突が実現すれば、日本のファンにとって心躍るビッグステージとなる。 　また、仮にメッツがPS進出を果たせば、千賀滉大投手の復帰もあるかもしれない。22日のリハビリ登板で右上腕三頭筋の張りを訴えて降板したが、投球練習は継続。首脳陣は10月の復活をまだ諦めていないと伝えられる。 　ナ・リーグからPS進出する他のチームは東地区を制したフィリーズが地区シリーズから登場し、中地区VのブルワーズはWCSで第6シード（ワイルドカード3位）を待ち受ける。 　一方のア・リーグはこの日、前田健太投手が所属するタイガースが10年ぶりのPS進出を果たし、10月に駒を進める全6球団が決定。タイガースは現時点で1ゲーム差と肉薄するロイヤルズと第5、6シードを争っている状況で、WCSはこのまま第5シードを守ればオリオールズと、第6シードになれば菊池雄星が先発ローテ入りするアストロズとの対戦となる。 　前田は7月に先発からブルペンへ配置転換され、PSもロングリリーフや大事な終盤を任されるか、注目される。 　PSに進むア・リーグの他球団は、東地区優勝のヤンキースと中地区を制したガーディアンズが、セカンドステージに相当する地区シリーズから登場する。（写真はAP）