大谷翔平「次の日に工夫してまた打席に立てれば」豪快27号で日本人3人目の通算500打点
<ドジャース6-5ダイヤモンドバックス>◇2日(日本時間3日)◇ドジャースタジアム 【見やすいイラスト】大谷翔平今季の本塁打データ一覧 【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)2日(日本時間3日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(29)が豪快27号で、日本人3人目の通算500打点に到達した。ダイヤモンドバックス戦に「1番DH」で出場し、5打数3安打2打点と快調に7月をスタート。ジャパニーズ・ヘリテージナイトとして開催された試合で、サヨナラ勝ちに貢献した。試合後には、オールスターのホームランダービー出場を辞退する意向を示した。 完璧に捉えた打球を見上げ、確信歩きの前に、一瞬止まった。大谷は「シチュエーションもシチュエーションでしたし、大きく試合が動くところではあったので、いい感覚だった」。1点勝ち越された直後の7回無死一塁、1発で逆転した。「後ろの2人につなげればいいかなとは思ってたんですけど、たまたま甘い球が来たので。ああいう形でホームランにできて良かった」。チーム打撃に徹した結果の豪快弾だった。 7月に入っても勢いは止まらない。6月から14戦10発とアーチ量産中だ。2日前のジャイアンツ戦は無安打に終わったが、チーム休養日を挟んで再び加速。左に二塁打、中堅へ安打、右方向に本塁打と3安打を打ち分けた。「打てない日もありますし、何が良くなかったのかしっかり整理して、次の日に工夫してまた打席に立てれば。結果によって、プロセスによって、やっぱりここが良かったな、あれが悪かったんだなっていうのを繰り返し162試合、1シーズンやる感じかなと」。打席での経験を糧にしてきた。 この日はジャパニーズ・ヘリテージナイトだった。試合前には米国野球殿堂主催の交流イベントに参加し、自身のバットを寄贈。会場にはド軍と日本野球の懸け橋となった故・アイク生原氏の夫人・喜美子さん(88)も訪れた。満員5万2931人の期待に応えた大谷は「普段から多くの日本人、アジアの人たちも含めて来てもらっている。今日は特別な日。そういう日に打てたことも、何より勝てたことが良かった」。打った直後の雄たけびとサヨナラ勝ちを喜ぶ姿が、アドレナリン全開の証しだった。 ▼ドジャース大谷が27号2ランでメジャー通算500打点に到達。日本人では松井秀喜、イチローに次いで3人目。7年目、799試合目での到達は、松井の6年目、755試合目に次ぐペース。日本人最多はイチローの780打点。