決勝打の太田（左）とともにお立ち台で笑顔を見せるエスピノーザ（カメラ・谷口　健二）

◆パ・リーグ　オリックス２―０西武（２１日・京セラドーム大阪） 　未体験ゾーンも難なくクリアした。オリックスのアンダーソン・エスピノーザ投手（２６）は目をキラキラさせた。「本当にうれしいというか、投げられて本当に良かったというのが一番です」。来日最長の８回を投げ、リーグトップタイの６勝目。本拠地のマウンドともすっかり仲良しだ。 　「初球を投げた時から、いい投球ができると感じていた」と奥村にファウルを打たせたツーシームで、好投を確信した。わずか４安打。唯一のピンチだった５回１死一、三塁でも、まず、源田を三ゴロに仕留めた。奥村も見逃し三振。１５７キロはこの日の最速だった。 　京セラＤでは５試合に登板し４勝、負けなし。３３回２／３をたった１失点と無双状態だ。「山本投手も投げていた。そういう意味でも、すごくいいマウンドだと思います」。ドジャースに活躍の場を移した前エースですら、昨年は同球場では１３試合で８勝４敗。「この地位を守れるように勝ち続けたい」と最多勝のタイトルも少しだけ意識した。 　無類のラーメン好き。交流戦の横浜遠征では、西川が差し入れしてくれた「目玉チャーハン」に、どハマりした。超アウトドア派で、新たな趣味は朝カフェ。一人で出かける猫カフェを癒やしのスポットにしている。 　女性ファンが主役の大人気イベント「オリ姫デー」も白星スタートとなり「本当にすべてのファンを愛しています」と熱く呼びかけた。遠くベネズエラからやって来た助っ人右腕。オリックスにも日本にも完全に溶け込んでいる。（長田　亨）