絆會「伝説のヒットマン」がラーメン屋組長射殺事件で逮捕…!六代目山口組は報復出るのか…!高山若頭が「恐れていること」
金澤容疑者は、ヤクザ社会のなかで「後世に語り継がれる伝説」とまで評される存在だ。だがそれは一方で、失われつつある「ヤクザらしさ」を体現したからでもある。「伝説の男」の哀しき歩みを追う。 【写真】アメリカの極悪刑務所に10年間服役した元ヤクザの当時のヤバすぎる「威容」 前編記事『「いずれ映画になり長く語り継がれる男…!」とラーメン屋組長を射殺した「絆會若頭」がヤクザ社会で「伝説のヒットマン」として高く評価される理由』より続く。
絆界の動揺と銃撃事件
この解散事件のいきさつは不可解だが、当時、こうした動きが現実にあり、結果として絆會は存続して、今に至っている。そして、こうした絆會の動揺が、金澤が長野で犯した銃撃事件に関係している。 それまで絆會で若頭補佐だった金澤は池田幸治の突然の引退で'20年9月、急遽若頭への昇格が決まった。絆會は関西が中心だから、若頭としては当然、長野を離れなければならない。それまで彼は竹内組3代目組長として竹内組を反六代目山口組陣営に据え、弘道会に対抗してきた。 自分の跡目に据える竹内組4代目組長を誰にするか。当初、金澤は百瀬雅樹若頭を4代目にと考えていたが、たまたま百瀬は服役を控えていた。百瀬は宮下聡を代わりに推薦した。 金澤は宮下を竹内組4代目へと下話を行い、宮下も就任を受け入れた。だが、宮下にすれば、当時、組の内外に出回っていた絆會解散の噂を無視できない。どうせ絆會が解散するなら、それまで竹内組が張り合ってきた弘道会側に鞍替えしたほうが苦労がなく、楽なはずだ。 それで自分自身はもちろん、4代目竹内組もそっくり弘道会に移ると決めた。宮下が竹内組でこう発表した後、金澤は初めて竹内組が弘道会に移行すると知り、その夕、車の中で宮下に翻意してくれるようひざ詰め談判した。 だが、宮下は断固として弘道会への移行の意思を変えない。弘道会に組織が移るなら、なぜ自分はこれまで弘道会と必死のつばぜり合いを繰り返してきたのか。また何のかんばせあって、絆會の若頭でございと絆會で挨拶できるのか。 金澤はもはやこれまでと腹を決め、拳銃を取り出して宮下を撃った。生命まで奪わなかったのは金澤の武士の情けというが、このときすでに宮下は弘道会系の人間であり、金澤がそれを撃つのは理にもかなっていた。 金澤は山健組幹部として竹内組に落下傘降下した組長だった。だから内部事情にうとく、宮下を説得できなかった。弘道会に移った宮下は傷が癒えた後、金澤の3代目組長を抹消し、現在は自分自身を竹内組3代目に据えている。
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