高田馬場「Fry家」──特集:ハイもローも楽しみたい! 最旬グルメアドレス
都心の新たなランドマークなどでリュクスなレストランが幕を開ける一方、町場のカジュアルな店も続々と増えている。2023年にオープンしたての、東京の最新食アドレスを厳選。スペシャルな日と、何気ない日常と──どちらも満足すること間違いなし! 【写真を見る】話題の揚げ物をチェック!
ひと口多種でめくるめく揚げものの聖地が爆誕
かつて「成蔵」があった場所に新店ができた、と聞けばとんかつ好きは色めきたつだろう。「成蔵」といえばサクッと軽い揚げ加減の白いとんかつで知られる名店である。さらに、その新店「Fry家」には、「旬香亭」「洋食フリッツ」などでとんかつを一気にご馳走の域にまで高めた斎藤元志郎シェフが監修に入っていると聞けば、世の美食家たちも黙ってはいられまい。つまりここは、10月の開業と同時に揚げものの聖地認定されるような鳴り物入りのニューオープンなのだ。 もちろんメニューはとんかつをはじめ、エビやメンチなど揚げもの一色。スペシャリテの「極みのささみ フライ」に3種を追加できる「選べるミックスフライ定食」(2400円)のほか、ロースカツであってもほんの2切れずつ供されるから、9種ものフライと酒肴を小皿で楽しめるディナーコース(8000円)が推しだ。 要となるフライは3種のパン粉と2種の油を使い分け、食材の味わいを余すところなく閉じ込める。たとえば旨みの強いシキンボは粗挽きで糖分高めのパン粉でジャクッと角が立つように揚げ、エビやアジなど魚介や野菜には粒子の細かいパン粉でサクリとした食感を、という具合だ。卓上にはソースもあるが、断然、塩がおすすめ。少量だからこその揚げたてが美味しい。 ■Fry家 住:東京都新宿区高田馬場1-32-11 小澤ビルB1F TEL:03-3200-0565 営:11:00~15:00(LO14:00)、17:30~22:00(LO21:30) ※8000円コースは19:45最終受付 休:不定
文・秋山都 写真・長野陽一 編集・岩田桂視(GQ)