「名前を呼ぶと返事をする猫」は7割以上? |猫の行動実態調査 獣医師が理由も解説
ねこのきもちでは、猫のちょっと不思議な行動について、約700人の飼い主さんを対象に「する」「しない」のアンケート(※)を実施。今回は、そのなかから5つの行動をピックアップし、アンケート結果をご紹介するとともに、それぞれの行動の意味などについて、獣医師の椎木亜都子先生に解説していただきました。 【写真】返事をする黒猫 ※「ねこのきもち作り隊」の読者257人と、「ねこのきもちアプリ」にて飼い主さん451人からとったアンケート結果を集計。(2024年3月実施)
【アンケート(1)】名前を呼ぶと、鳴いて返事をする?
「する」……73% 「しない」……27% ・たまたま鳴いたときにイイコトがあり習慣化 猫は自分にとってイイコトがあると、それを覚えて繰り返す習性があります。返事をする猫は、たまたま「ニャー」と鳴いたときに、飼い主さんにかまってもらえてうれしかったなどの経験から、返事をする習慣がついたのでしょう。返事をしない猫でも、名前を呼ぶとしっぽを振ったり声がする方向に耳を向けたりなど、違う形で返事をしているはずですよ。
【アンケート(2)】愛猫はスキンシップ中にゴロゴロとのどを鳴らす?
「する(鳴らす)」……94% 「しない(鳴らさない)」……6% 猫は安心しているときやうれしいときに、のどをゴロゴロと鳴らします。これは咽頭の筋肉が急速に収縮し、声帯が振動して出ている音出ている音と考えられています。 ゴロゴロの音量には個体差がありますが、体の小さなメスのほうが音も小さい傾向に。また、音は聞こえなくても、のどに手を当てると振動のみを感じることもあります。「鳴らさない」という猫のなかには、そんな“サイレントゴロゴロ”も含まれているのかもしれませんね。
【アンケート(3)】早朝、飼い主さんを起こしにくる?
「する(くる)」……65% 「しない(こない)」……35% ・早朝は“覚醒タイム”ゆえに空腹をアピール 野生の猫が採食などの行動を起こすのは、日の出前や日没後の薄明るい時間帯。つまり、早朝は猫にとっての“覚醒タイム”なので、活動は活発になり、お腹も空きます。 早朝、寝ている飼い主さんを起こして、食事を要求するのは当然の行動といえるので、3匹に1匹「しない」というのは意外に多い印象です。自動フード供給器などを利用し、猫に起こされない工夫をしているのかもしれませんね。