沖縄県が上告、辺野古代執行訴訟 玉城知事「対話での解決求める」
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設を巡り、軟弱地盤改良工事の設計変更承認を国が28日に代執行するのを前に、肺炎で療養していた沖縄県の玉城デニー知事は27日午後、公務に復帰した。県庁で記者団に「大変ご心配をおかけした。国には対話での解決を求める」と述べた。県敗訴とした代執行訴訟の福岡高裁那覇支部判決を不服として、最高裁に上告したと記者会見で明らかにした。 地方自治法に基づき、国が代執行する初の事例となる。防衛省沖縄防衛局は来年1月12日にも、軟弱地盤がある大浦湾側の工事に着手する。上告審で逆転勝訴しない限り、工事を止められない。