【イベントレポート】内野聖陽に上田慎一郎が涙ながらに感謝「ギリギリまで面白くできないか考えてくれた」
映画「アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師」の初日舞台挨拶が本日11月22日に東京・丸の内ピカデリーで行われ、キャストの内野聖陽、川栄李奈、森川葵、後藤剛範、上川周作、鈴木聖奈、真矢ミキ、小澤征悦、監督の上田慎一郎が登壇した。 【画像】涙ながらに内野聖陽に感謝する上田慎一郎 本作は、大金をだまし取られた真面目な税務署職員・熊沢二郎と、彼をだました詐欺師・氷室マコトが“ある復讐”のため詐欺師集団アングリースクワッドを結成するクライムエンタテインメント。彼らは脱税をひた隠す大企業から未納の10億円を徴収するため動き出す。内野が熊沢を演じ、彼の部下・望月さくら役で川栄、アングリースクワッドのメンバー役で森川、後藤、上川、鈴木、真矢が出演。熊沢と氷室が仕掛ける詐欺のターゲットになる橘に小澤が扮した。 上田は満員の客席を前に「6年前に企画が動き出して、この場所を目指して作ってきました。この光景が見られて感無量です」と挨拶。3年ほど前から本作の制作に関わってきた内野は「シナリオも何十稿と重ねて、もう途中で投げ出したくなるようなこともあったんです。でも、監督の情熱でここまで来れたと思います」と口にした。 また内野は「気弱な公務員というのはどう演じたらいいのか難しいところだったんです。リハーサルでは監督から内野さんだと強い感じになるので、ですます調に変えてほしいという話があったり。セッションする中で作っていきました」と言及する。そんな内野との共演を振り返り、川栄は「引っ張っていただきましたし、学ばせていただきました。本読みのときに、台本をチラッと見たら全ページってぐらい付箋が貼ってあって、すごく分厚くなっているんです。私の薄い台本が恥ずかしくなりました」と回想した。 上川も本読みに触れ「台本のその先みたいなものを即興劇でやったんですが、作品にそのまま生かせるようなものだったんです。撮影に入る前だったのでありがたかったです」と述懐。闇金業者・五十嵐ルリ子役の真矢は「どこかでドス利かせようかな?って思ってたんですが、監督からは『そのままで大丈夫です』って言われました」と話し、「私、監督のことADさんだと勘違いしていたんです。一番動いているので」と笑った。ルリ子の娘・薫を演じた鈴木は「本当にミキさんにはお世話になりました! 気配りの神様みたいな人。ミキさんに『私たちはニコイチのような役だからお互い支え合っていきましょうね』って言っていただきました」と思い返す。これを受けた真矢は「撮影初日から2人で飲みに行きました(笑)」と明かした。 詐欺師集団アングリースクワッドのボス・氷室を演じるのは、本日不在となった岡田将生。森川は「まとめていないように見えてうまく誘導してくれるような。不思議な方です」と、後藤も「リラックスできるような温度感で会話してくれる。物腰のやわらかな方です」と印象を伝えた。 イベント中盤には本作のストーリーにちなみ、予測不能だと思うものについて登壇者がトーク。内野は「この映画がヒットするのか、こけるのか? 予測不能。はっきり言ってドキドキしてます!」と打ち明ける。小澤は「コットンを栽培してるんですけど、大きくて咲きそうだったものがあったのに、それじゃないやつが咲いた。予測不能でした!」と口にした。 最後に内野は「面白い映画にするんだという一心で、これでもかってほど打ち合わせを重ねて作りました。よかったら盛り上げてください」と挨拶。続く上田は涙ながらに「クランクイン前日にも、内野さんから『今、眼鏡屋にいるんだけど、この眼鏡を掛けてならやれそうだ』と電話がかかってきて。ギリギリまでずっと面白くできないかと考えてくれました。本当に内野さんにありがとうと言いたいです」と感謝する。横で聞いていた内野は「彼の不屈の精神から生まれた映画です。楽しんでください」と口にした。 韓国ドラマ「元カレは天才詐欺師~38師機動隊~」を原作とする「アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師」は公開中。 (c)2024アングリースクワッド製作委員会