週明けは梅雨前線が北上して、西から雨雲が広がります。火曜日は西日本や東日本も太平洋側を中心に大雨となる所がありそうです。週の中ごろはいったん晴れ間が出るものの、金曜日以降は前線が北上して本州付近も雨の日が多くなるでしょう。金曜日から土曜日は再び雨の量が多くなるおそれがあります。梅雨入りが遅れている所も大雨への備えをしておきましょう。

16日(日)夕方の発雷確率

　きょう（日）は、梅雨前線に伴う雨雲は沖縄付近に広がっています。全国的には晴れ間の出ている所が多いものの、北日本や北陸は上空の寒気や湿った空気の影響などで、雨雲のかかり始めている所があります。晴れ間の出ている関東から西も不安定な空模様で、内陸を中心に天気の急変に注意が必要です。北日本は、あす（月）にかけても大気の不安定な状態が続くため、局地的な強い雨や、落雷、竜巻などの突風にご注意ください。

　また、あす（月）は、西から梅雨前線が北上して、九州南部は断続的に雨となり、午後になると雷を伴って激しく降る所もあるでしょう。夜は四国や近畿にも雨の範囲が広がって、雨脚の強まる所がありそうです。東日本や東北南部は晴れて、日中の気温は東京で32℃と、今年一番の暑さになる所もある見通しです。

18日(火)午前6時と正午の雨の予想

　ただ、火曜日になると前線上の低気圧が東へ進み、東日本にも活発な雨雲がかかってきます。西日本では火曜日の午前中にかけて雨のピークとなりそうです。東日本や東北南部は夕方にかけて雨の強まる所があるでしょう。火曜日にかけて、西日本や東日本の太平洋側を中心に大雨となるおそれがあります。土砂災害や低い土地の浸水、川の増水や氾濫に注意が必要です。また、発達した雨雲の内陸への広がり方などには、まだ予想にブレがあるため最新の情報をご確認ください。

週間予報(天気・最高気温)

　水曜日から木曜日にかけては、いったん晴れて日中は30℃以上となる所が多くなりますが、沖縄や奄美は雨雲の通り道となり、梅雨空が続くでしょう。ただ、那覇では木曜日ごろから晴れる日が続く予想で、だいたい平年並みの梅雨明けとなりそうです。金曜日以降は梅雨前線が北上して、本州付近も雨の日が多くなる予想です。金曜日以降は続々と梅雨入りとなる可能性があります。金曜日から土曜日にかけては、再び前線上を低気圧が通過する予想で、雨の強まるおそれがあります。

東京の16日間予報

　関東甲信では梅雨入りの最も遅い記録が2007年と1967年の6月22日ごろですが、この記録に並ぶ遅い梅雨入りとなる可能性があります。ただ、その先は雨の日が多くなるため、備えを進めておきましょう。 （気象予報士・及川藍）