栃木・小山で今年初の繭作り大詰め 回転蔟で順調に育つ 15日には320キロ出荷へ
栃木県内で最も養蚕が盛んな小山市で、今年最初の繭作りが大詰めを迎えている。 JAおやまによると、管内の生産農家は5軒。同JA養蚕部会長の同市三拝川岸、農業五十畑茂(いかはたしげる)さん(76)方では約18万頭の蚕を飼育。自家栽培の桑の葉を与えて蚕を成長させ、紙で間仕切りした木製などの枠を並べた器具「回転蔟(まぶし)」に移して糸を吐かせる。約5日間で繭が完成し、一つの繭から長さ1200メートル以上の糸ができる。 【動画】回転蔟の中で順調に育つ約18万頭の蚕 7日は、飼育する建物内にずらりと並んだ回転蔟を五十畑さんが見て回り、繭の状態を確かめた。五十畑さんは「順調に育って繭を作ってくれている」と話している。15日に約320キログラムの繭を出荷する見込み。繭作りは10月までに計4回行われる。