『美食家ダリのレストラン』©ESPERANDO A DALÍ A.I.E. 2022

　8月16日より新宿武蔵野館ほかにて全国公開されるスペイン映画『美食家ダリのレストラン』の日本版予告編と場面写真が公開された。 【写真】美しく独創的な料理を作る手元や「キャロットエア」も　『美食家ダリのレストラン』場面写真 　本作は、ダリの住む街で起こった、人生と料理の美味しいレストラン革命を描いた物語。伝説的な三ツ星レストラン「エル・ブジ」についてのドキュメンタリー映画を制作したことのあるダビッド・プジョルが監督と脚本を務めた。 　公開された日本版予告編には、バルセロナを追われたフェルナンドとアルベルトの兄弟が流れ着いた、“「サルバドール・ダリ」の王国”カダケスにある海辺のレストラン「シュルレアル」が捉えられている。そこで彼らを待っていたのは、「溶けた時計」「ロブスター電話」などダリの代表作のオブジェを店中に配置するなど、ダリの熱狂的なファンであるオーナーのジュールズ、そしてその娘で海洋学者のロラ。「パパの相手は楽じゃないわよ」と釘を差すロラの言葉通り、ダリを迎えるため、あらゆる手段を尽くす「自己中でブッ飛んでいて聞く耳を持たない」ジュールズ。そんな彼にシュルレアルのシェフに任命されたフェルナンド。カダケスの潮風香る風土や、魅力的なロラ、そしてダリの才能に感化され、その唯一無二の才能を開花させ、やがてフェルナンドは評論家から「料理界のダリかもしれない」と言われるほどに。「正気だけじゃ夢を叶えられない」と語る主人公のフェルナンドのモデルは、伝説の三ツ星レストランのシェフ、フェラン・アドリア。予告編にも、実際に三ツ星レストラン「エル・ブジ」で提供されていたメニューの数々が登場する。 　あわせて公開された場面写真には、マネキンと同席するダリの後ろ姿を捉えたものや、海辺のレストランで談笑するフェルナンドとロラの姿が。さらに、カダケスきっての野心家、ジュールズのソロショットや、美しく独創的な料理の制作に挑むフェルナンドの手元、そして実際に「エル・ブジ」で提供されていたメニュー「キャロットエア」も見られる。