九産大のリードオフマン浦田俊輔、初回から3打席連続の中前打 二盗で足もアピール【全日本大学野球選手権】
◆第73回全日本大学野球選手権1回戦 九産大5―3福岡大(10日、東京ドーム) 九産大(福岡六大学)のリードオフマンを務める浦田俊輔(4年・海星)がいきなり3打席連続安打をマークし、プロも注目する実力を証明した。 ■九産大・北村が左翼席上段へ特大アーチ【動画】 「1番遊撃」でフル出場。初回はフルカウントから変化球を3球ファウルして粘り、9球目の高めの直球を中前にはじき返した。「簡単に三振をしないこと、アウトにならないことを意識している」と語る好打者は追い込まれても難しい球をファウルにして粘り、甘い球は逃さなかった。 3回無死一塁ではエンドランを成功させて、一、三塁と好機を拡大。こちらもフルカウントから低めのフォークを中前へ運んだ。先頭打者だった5回も追い込まれながら外寄りのフォークを中前に打ち返した。 シュアな打撃、遊撃での好守に加え、50メートルを5秒8で走る快足もセールスポイントの一つだ。5回は次打者の初球で二盗を成功。自慢の足も披露した。 170センチ、70キロと決して大柄ではない。同じ左打者で171センチ、69キロと体格も近い阪神近本を「ホームランも打てて、足も速い」と理想の選手に挙げる。「大きな選手には負けたくない」とプロでの活躍を夢見る一方で「今はチームを勝たせることしか考えていない」と大会に集中している。 最上級生になって初めて全国大会での勝利を味わった。「打席では1球に対する集中力を高め、チームの勝利に貢献するためにバッティングや守備、足もアピールしたい」と意気込んだ。(安田栄治)
西日本新聞社