三重・松阪の乙部さんが全国準V 白山2年 高校ボクシング女子フライ級48~51㌔級
中2で柔道から転向 前に出るスタイル貫く
令和5年度第35回全国高校ボクシング選抜大会兼JOCジュニアオリンピックカップボクシング競技大会(日本ボクシング連盟主催)女子フライ級48~51キロ級で準優勝した県立白山高校2年・乙部日真里選手(三重県松阪市大黒田町)が18日午後5時から、松阪市役所の竹上真人市長を表敬訪問し、大会結果を報告した。
「精神的に強くなりたい」と努力
乙部選手は、子供の頃から柔道を習っていたが、「向いていない」と感じ、格闘技に興味があったことから、市立中部中学校2年から多気郡明和町大淀の森下ボクシングジムに入ってボクシングを始めた。入門当初は練習についていくのも大変だったが、少しずつ力を付け、「勝っていくことが、自分へのご褒美」と言えるまでに成長。得意は左ボディ。中島コーチによると「真面目で練習は一生懸命。(殴られても)絶対に下がらない、殴られながらも前に出る」という。 大会は3月25~29日に岡山県の玉野市総合体育館で開催された。乙部さんは東海地区代表として女子フライ級に参戦。8人が出場する中、1回戦は1ラウンドをレフリーストップで勝利。2回戦は同じファイトスタイルの選手と対戦し、打ち合いとなったが、積極的に前に出てボディを打ち、5―0の判定で勝利をつかみ取った。決勝戦では身長が15センチ高い選手を相手に果敢に攻めたが、リーチの差も大きく、健闘したが敗れ、準優勝となった。 この日は、乙部選手と県ボクシング連盟の中川正美会長、同ジムの中島邦明コーチの3人が市役所を訪れた。竹上市長からお祝いの言葉と、ボクシングを始めた理由を問われた乙部選手は「精神的にも強くなりたかったから」と答え、大会の感想として「日々、努力して練習してきて良かったなと思いました」と伝えた。竹上市長は「ぜひこれからも頑張ってください。努力はうそをつかない」とエールを送った。 乙部さんは「12月に全日本女子があるので、それを目指して頑張ります」と次の目標に向けて意気込んでいる。