９回、大山（右）の打球を見送る岡田監督（撮影・中田匡峻）

　「阪神２－８日本ハム」（２９日、甲子園球場） 　阪神は交流戦黒星発進となった。試合前に古巣・阪神のユニホームを着て登場した敵将にペースを握られ、「新庄劇場」で完敗した。 【写真】森下が見逃し三振　表情を硬くする岡田監督 　先発の大竹は味方のまずい守備も続いて先制点を献上した。二回１死一塁から田宮が左翼線に打ち上げた打球を、前川がスライディングしながらグラブにあてるも捕球できず。１死二、三塁で前進守備の木浪が、石井のゴロを処理するも本塁への悪送球で、２走者が生還した。五回には万波の２ランで追加点を許した。 　六回、背中の張りによる登録抹消から最短で再昇格となった島本が復帰登板。１死二、三塁から水谷に２点適時打を浴びた。３番手の岡留もイニングまたぎの八回につかまって、２点を失った。 　打線は四回、木浪がこの日２本目のヒットで２死一、二塁と好機を演出。続く大竹は伊藤のツーシームを逆方向へはじき返す適時打を放って、１点を返した。五回には相手失策もあり無死満塁のビッグチャンス。渡辺の犠飛で２点目を奪ったが、二走・森下がタッチアップできず。記録に表れないミスも目立ち、劣勢をはね返す流れをつかめなかった。八回無死一、二塁の好機を逃すと、ファンが続々と甲子園を後にした。