ダイハツの「タント」に乗っていますが、トランクに荷物を積んだら後ろが見えづらくなりました。運転できれば違反ではないでしょうか?
車のトランクに荷物を積み込みすぎて、ルームミラーから後ろを確認しづらくなってしまうこともあるでしょう。視界が悪い状態で走行するのは、違反にあたるかどうかも気になるものです。 本記事では、ルームミラーで後方が確認しづらい状態での走行が違反にあたるかどうかを解説するとともに、運転の危険性や燃費効率について紹介します。 ▼トヨタ「アル・ヴェル」は月々でいくらの支払いが必要? 返済額を試算してみた!
ルームミラーが遮られている状態での走行は違反になるのか?
トランクに荷物を積み込み、ルームミラーで後方の確認がしづらくなっている状態でも、法律上は違反にあたらないと考えられます。道路運送車両の保安基準第44条では、自動車には後写鏡を備え付けることが義務付けられています。後写鏡は自動車のバックミラーを指し、ルームミラーやサイドミラーなどの種類があります。 後写鏡に関しては形状や取り付け位置などが細かく定められていますが、これらの設置基準を満たしていれば法律上はサイドミラーだけでも問題はないとされています。 例えば、後席の荷物がルームミラーからの視界をふさいでしまう状況でも、サイドミラーを使用して後方確認ができるため、問題なく運転が可能とされているのです。そのため、荷物を積み込みルームミラーで後方確認がしづらくなっていても、サイドミラーで視認できていれば法律違反には該当しません。
違法ではないが事故の危険性が高まるため避けたほうがよい
前述の通り、荷物を積み込みルームミラーで後方の確認がしづらくなっていても法律違反にはあたりませんが、事故の危険性が高まるため避けたほうがよいでしょう。実際に、車に大量の荷物を積み、後方確認ができず事故を起こした事例も報告されています。安全運転をするためには、ルームミラーから見える情報も大切です。 特に注意しなければいけないのが、助手席にまで荷物を積み込み視界が遮られてしまう場合です。サイドミラーによる確認ができない状況の場合は、法律違反にあたる可能性があります。そのため、荷物を積む際は運転側の視界を確保できるようにしましょう。 近年の乗用車には、ルームミラーモニターなどのカメラモニタリングシステムが採用されているケースもあり、後方カメラの映像でルームミラーに映らない部分を補う技術が発達してきています。 これにより、トランクの荷物や後席に乗客がいても後方の視界が遮られず、通常のルームミラーよりも広い視野が確保できるようになり、事故防止に役立っています。 後方の情報確認は安全運転において大切なポイントです。荷物によってルームミラーで後ろが見えづらくなることは法律違反にはあたりませんが、事故のリスクが高まるため、荷物の積み込み方に配慮する必要があるでしょう。