上司「1回聞いたら覚えろ!」⇒上司「総務さん、封筒ってどこ?(n回目の質問)」【生産技術あるある】
物の場所を聞かれる ~工場の総務あるある
■自分で探す前に「総務さん、あれってどこ?」 これはそこまで規模が大きくない、社員100人以下の工場にありがちです。 工場によって物の置き場とか、管理者とかは異なっているので一概には言えませんが、私の勤務する工場ではいろいろな物、特に事務的な作業のとき使用するものは事務所に置いていました。もちろん工具やハサミ、のりなどの文房具みたいな毎日誰かが使うようなものは現場にも置いていましたが、封筒や付箋といったものは事務所にしか置いていませんでした。現場の人がそういうものを欲しいときに、事務所に来て総務の方に、「あれってどこ?」と聞くまでが必ずセットになっています。どんなものでも絶対に聞かれます。 総務の方はいろんな人に何回も物の場所を教えて、なんなら同じ人に同じことを何回も教えている場合もあります。総務の人も渋々教えることにしていますが、仕事に集中したいときにフラッと事務所に現れて質問によって集中を阻害してくるのですからかなり厄介ですよね。 私の工場では基本的に事務所で使うような小物は総務が発注して、総務が片付けているのでそういった物の場所は全て総務が聞かれる運命にあります。しかも現場の人も場所を覚えようとしないのですよね。 基本的に彼らは「聞いた方が早い」という思考回路になっていて、聞くことによって他人に迷惑をかけるかもしれないというところまで考えることができる人は少ないので、もはや自分で探す前に物の場所を聞いてしまいます。 ■総務には「忍耐力」が、現場の人には「自分で探す」という意識が求められる これは「しょうもない仕事を頼まれる」の項で記載した通りの考え方です。自分たちは部下や後輩を指導するときに、「2回同じことを聞くな!」と指導するのですが、本人は他の人に余裕で2回以上同じことを聞いてしまっているのです。もう少し自分の行動を見返してほしいものですね。かくいう私も、総務の方に2回以上同じ物の場所を聞いたことはありますけどね。 さすがに私は事務所で仕事をしているので、もちろん最初は自分で探しますよ。自分でも思いますけど、本当に物の場所とか覚えられないですね。 工場で総務をやろうとしている方は、こんなふうに何回も同じことを聞かれることに耐えなければいけません。もっと規模が大きい工場の場合はそもそも備品の管理を総務がしていないことが多いので、こういうことは少ないかもしれませんね。特に男性の皆さん、備品の場所は大雑把にでも覚えておいて、自分で探せるようにはなっておきましょう。総務は総務で忙しいですからね。 生産技術の馬 生産技術職YouTuber 大阪出身。神戸大学の大学院を卒業後、生産技術者として工場で勤務。大手電機メーカーと大手食品メーカー2社の工場で設備管理・設備更新等を行い、さまざまな規模の工場で経験を積む。2021年よりYouTubeで生産技術者へ向けて情報発信を行っている。