平和の尊さ演じ表現 「青い目の人形」題材劇 福島市・荒井小で試演会
戦前、米国から日本に親善の証しとして贈られた「青い目の人形」を題材にした創作劇「友情人形」の試演会は16日、福島市の荒井小で行われた。同校の児童らが平和の尊さを舞台上で表現した。 小学4~6年生の児童7人と、市内の劇団「120○EN(ひゃくにじゅうえん)」の劇団員5人が出演した。地域住民ら約200人が来場した。 作品は太平洋戦争中の1944(昭和19)年、母校の荒井村国民学校(現荒井小)に赴任した新人女性教師が主人公。戦時下で「敵」とみなされた人形「メリー」の処分を指示された教師の葛藤や人形を守り抜いた地域の人々の思いを描いた。子どもたちは小学生時代の主人公や同級生らを情感たっぷりに演じ、戦争の理不尽さや平和の大切さを表現した。 荒井小の卒業生で、市内荒井の農業渡辺善一さん(71)は「(当時の人々が)人形をよく守ってくれたと感動した。戦争は繰り返してはならないという思いを若い世代に引き継ぎたい」と語った。
劇は26日、荒井小の創立150周年記念行事で上演される。