【カン・ハヌル】主演映画『ラブリセット 30日後、離婚します』裏話から、最近観た日本映画まで独占インタビュー!
「結婚にポジティブなイメージを持ってくれたらうれしい」
©CINEMA WOOLLIM, TH STORY AND MINDMARK ――この映画のタイトルにもあるように、韓国の離婚法では、衝動的な離婚を防ぐために1ヶ月の熟慮期間が設けられています。日本人にとっては馴染みのないこの制度について、カン・ハヌルさんは何か思うことはありますか。 ハヌル:日本には、このような制度が存在しないんですね。小さい頃からドラマの中などでこの制度が当たり前のように描かれていたので、深く考えずに受け入れていました。離婚するためには1ヶ月くらい考える期間が必要なのだろう、と。ですから、日本にはこういった制度がないというのは新しい情報でした。最近、韓国の離婚率は40%と高くなっているのですが、日本はどうですか? いや、これはビールを飲みながら話すトークですね(笑)。 ――“離婚”を軸に物語が展開する今作を通して、結婚観や人間関係など、何か考えさせられたことはありますか? ハヌル:時間が経ってから思ったことですが、私もそろそろ結婚しなければいけない年齢になっているんだろうな、と。若い頃は、“結婚”という単語が書かれた脚本を読んでも、自分にはファンタジーで、どう演じればいいのか悩んだこともありました。でも、今は周りの友人でも結婚した人が増えたので、その意味を理解できる。そろそろ結婚が、僕にとっても遠い存在ではないなと思いました。 MORE読者のみなさんは、僕と同世代と聞きました。この作品には、夫婦喧嘩の場面がけっこうありますが、それが結婚のすべてではありません(笑)。ジョンヨルとナラは、再び幸せになります。映画の後半の幸せな場面を見ていただいて、結婚についてポジティブな考えを持っていただけたらうれしいです。 ――そんな本作は、韓国にて観客動員数200万人超えのヒットを飛ばしました。どのような点がたくさんの人に受け入れられた理由だと思いますか? ハヌル:難解な映画が好きな人もいると思いますが、この1~2年、韓国は経済的にいい状況ではなくて、難しい時期だからこそ、多くの観客が笑って楽しめる軽快な映画を求めていたような気がします。そんなタイミングに公開されたのが、この映画だったということかなと。たくさんの人に観ていただけたのは、運が良かったんです。 僕、日本のコメディ映画が好きなんです、『ウォーターボーイズ』とか。そういった作品のように、日本のみなさんにとってこの映画が、気楽に笑いながら楽しめる一本になったらいいなと思っています。