総合力高い大阪桐蔭、投手光る和歌山東 選抜高校野球 近畿選考経過
第94回選抜高校野球大会の出場32校を決める選考委員会が28日、オンラインで開催された。近畿地区からは、大阪桐蔭=3年連続13回目▽和歌山東=初出場▽天理(奈良)=3年連続26回目▽金光大阪=13年ぶり3回目▽京都国際=2年連続2回目▽市和歌山=2年連続8回目▽東洋大姫路(兵庫)=14年ぶり8回目=の7校が選ばれた。 【第94回選抜高校野球大会】センバツ出場を決め、喜びの32校 近畿大会4強がまずは順当に選ばれた。優勝した大阪桐蔭は1年生左腕・前田の強気な投球と攻守の要となる捕手・松尾に加え、打線は下位まで切れ目がなく、総合力が高いと判断された。公立校ながら決勝進出を果たした和歌山東は、角度のある直球とキレのある変化球を投じる右横手・麻田の投球術、天理は横手気味に投法を変えた南沢の好投と、持ち前の長打力が評価された。金光大阪は古川―岸本のバッテリーを中心に粘り強さが選出につながった。 5校目には昨夏の甲子園4強を経験し、左腕・森下が投打の軸となる京都国際が決まった。残る2枠については市和歌山、東洋大姫路、近江で議論。市和歌山は右腕・米田が140キロ台の直球と多彩な変化球で完投能力が高く、堅実な守備力で和歌山1位校として近畿大会で1勝を挙げたことが評価された。7校目は準々決勝で0―5と大阪桐蔭に敗れたが、伝統の守り勝つ野球が浸透し、絶対的なエース右腕・森に安定感があった東洋大姫路に決まった。