一生物になってくれる「ニット」の条件。今すぐ着るならどんなコーデ? 【モデルはまじ✕スタイリスト福田麻琴】
モデルとして、テレビ出演やラジオパーソナリティとしても活躍中の浜島直子さん、愛称“はまじ”。彼女がファッション、ビューティ、ライフスタイル、さまざまなジャンルで新しい自分を発見していく連載です。 【写真】シンプルな「ニット」が野暮ったく見えない、今っぽい着こなしを全身コーデで見る! 大人のベーシックを考える4回目は「ニット」がテーマ。一生物になってくれるニットの条件をスタイリスト福田麻琴さんと考えていきます。
スタイリストもモデルも支持!「ニット」ならスローンと言われる理由は?
はまじ:このスローンのニットはいいよね、私も大好き。 麻琴:そうなの! 何気ないクルーネックだけど、肩まわりの切り替えとか細部のこだわりがいいんだよね。毛玉にもなりにくいし、長く着られる一枚だなと私も思ってるよ。 はまじ:たしかにニットこそ、本当に一生物のベーシックになってくれるものがあるんじゃないかなと思っていて。私の場合、25年前に買って今も着ているカシミアニットがあるのね。それもクルーネックで色は黒。当時、まわりのモデル仲間たちがこぞって着ていて、私も欲しくて。でも、わりと高価だったから悩んで悩んで、やっと買った思い出の一枚でもあるんだ。必ず毎シーズン着てきたわけではないけれど、数年前に断捨離したときにも残った一枚。なんてことないベーシックなデザインだからこそ、つい手が伸びるんだよね。 麻琴:ニットはちゃんとブラッシングしてお手入れすれば長く着られるのかもしれないし、はまじが言う通り、なんてことないシンプルなデザインだからこそ、いつでも頼れるというのはあるのかも。それにしても、25年着続けているというのは、すごいねえ。さっき見せてもらったけど、今のはまじにも似合ってた! このスローンのニットも、そんな一枚になりうるアイテムだと思ってるよ。まず、何気なくさらっと着ただけでもサマになるんだよね。 はまじ:わかるわかる! 生地の厚みもちょうどよくて、体のラインを拾わないし、かといって着膨れするような厚さでもない。 麻琴:着てるモデルが素敵ってこともあるけれど、ニットにデニムだけでも十分サマになるんだよね。袖をたくし上げたときのドレープ感もキレイだし、詰まりすぎず、でも開き過ぎずな首回りも絶妙だから。 はまじ:その素敵なモデルって……私のことだよね(笑)? うれしい(笑)、ありがとう。 麻琴:(笑)。もちろんはまじには似合うし、作りがいいから、誰が着ていてもパッと目に留まるんだよね。 主役にも脇役にもなれる!それがずっと着られる「ニット」の条件 はまじ:ベストを羽織るだけで印象が変わるね。 麻琴:一枚で着ているときは、上質な質感、シルエット、肩や首まわりのディテールなどのデザインが効いていて主役感がちゃんとある。でも、上に羽織るとちゃんと主張しすぎずにコーディネートの一部になってくれる。合わせやすいから自然と頼っちゃうんだよね。どんなにずっときれいなままでも、ずっと着たいと思わなければ”長く着られる一枚”にはなれないじゃない? はまじ:本当にそうかも。流行に左右されないシンプルでベーシックということも大事だけど、まずは自分が着たいと思えるかがいちばんのポイントだね。 撮影/田形千紘、上田祐輝(静物) スタイリング/福田麻琴 ヘア&メイク/TOMIE 構成・文/幸山梨奈
浜島 直子