石川佳純さんが木下グループのスポーツアンバサダーに就任“初仕事”でインタビュアー務める 島田麻央の逆質問に恐縮
卓球女子で五輪3大会メダリストの石川佳純さんは8日、株式会社木下グループのスポーツアンバサダーに就任したことを発表した。東京・新宿区の同社内で会見し「スポーツの魅力を精いっぱい伝えていけたら。新しいことにチャレンジしたい」と決意を語った。これまでに21年東京五輪混合ダブルス金メダリストの水谷隼さんが就任しており、スポーツの魅力を発信したり、木下卓球アカデミーでは若手にアドバイスを送るなど役割は多岐にわたる。 Tリーグの木下アビエル神奈川に所属しているパリ五輪女子日本代表の平野美宇と張本美和、フィギュアスケート女子の島田麻央、男子テニスの望月慎太郎ら同社がサポートする7人のアスリートが会見に登壇。石川さんは就任後、“初仕事”として現役選手にインタビューを行った。まずは平野へ。「お久しぶりです」と笑顔であいさつ。「五輪に向けて強化した点は? 」。平野は引き締まった表情になり、「世界選手権は五輪へ励みなる大会になりました。ただ、中国選手に最後は負けて銀メダル。そこに追いつけるように毎日成長していくことが大切だと思っています」と答えた。 また「ハードスケジュールの中でリフレッシュ方法は? 」と問うと、「試合前はバランスを考えるけど、お肉が好きなので、試合から帰ってきたら食べます。この前、石川さんにもご飯に連れて行ってもらいました」と笑顔で明かし、仲のいいエピソードも飛び出した。五輪初出場の張本美には「15歳とは思えない落ち着いたプレーをしているので、五輪でもいいプレーを楽しみにしています」とエールを送った。 フィギュアスケートの島田は課題として大舞台前の「緊張」を挙げ、今年からメンタルトレーニングを始めたと明かした。すると、島田は「逆に石川さんは世界の舞台ですごい結果を出しているので、どうしていますか? 」と“逆質問”。石川さんは驚きつつ、「緊張はするものだと思います。やはり自分を信じることと、勇気を持つことが、すごく大事。少しだけでも参考になればうれしく思います」と恐縮して回答した。 昨年の引退から約1年がたった。インタビューを終えた石川さんは「答えることよりも、インタビューすることの方が100倍(大変)でした。今日はすごく緊張したけど、さまざまなアスリートの皆さんから貴重なお話を聞けて、すごくうれしかったです」と安どの表情を見せた。「スポーツの魅力を伝える―」。新年度となり、レジェンドの新たな挑戦が始まった。
報知新聞社