ウインターカップ2023女子準決勝見どころ「昨年と同じ顔合わせ…挑戦者の東海大福岡、岐阜女子はリベンジなるか」
◾️岐阜女子は札幌山の手の攻撃力を抑えられるか
準々決勝では、千葉経済大学附属高校(千葉県)相手に95-54の大差で勝利した札幌山の手。今大会の山場となったのは県立足羽高校(福井県)との3回戦だ。この一戦では第4クォーター終盤に5点差を追いついて延長戦へ突入。オーバータイムでは得点源の1人である大山瑚南菜(3年)が12得点の活躍を見せ、最後は94-79で接戦を制した。 岐阜女子はベスト4をかけて桜花学園高校(愛知県)と激突。試合は第1クォーター中盤からペースを握られる展開となり、第4クォーター序盤で21点ものビハインドを背負った。だが、タイムアウトを挟んで絈野夏海(3年)の3ポイント攻勢に出ると、エースが期待に応えてノーミスで7本の3ポイントをマーク。終了残り40秒で1点差まで詰め寄ると、同10秒にはジュフ ハディジャトゥ(3年)がオフェンスリバウンドから決勝点を挙げ大逆転でメインコートに辿り着いた。 10月の「U18日清食品 トップリーグ」の対戦では、32点差で岐阜女子が勝利している。しかし、昨年のウインターカップ準々決勝を振り返ると、札幌山の手は16点差で勝利を収めて多少の余力を残し、岐阜女子は3点差の競り合いを制して勝ち上がった。その差もあってか、準決勝は98-68で札幌山の手が完勝。今大会の岐阜女子は札幌山の手より1試合多いため、相手以上にチーム一丸で戦わなければならない。 ともに堅守を持ち味としながらも、札幌山の手は大山、谷口憂花(3年)の両フォワードを軸に3試合連続で85点を超える得点をマーク。引き続き高いオフェンス力を発揮するか、それとも岐阜女子が強固なディフェンスでロースコアゲームに持ち込むか。注目の準決勝は、京都精華学園vs東海大学付属福岡が10時、札幌山の手vs岐阜女子は11時40分ティップオフだ。 文=小沼克年
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