日本通運が劇的勝利! 代打田中が人生初のサヨナラ打で勝利に導く!【社会人スポニチ大会2024】
3月9日に行われたJABAスポニチ東京大会。等々力球場では、第3試合にCブロックの日本通運とニチダイが対戦。終盤まで手に汗握る攻防となった試合は、劇的サヨナラ勝ちで日本通運が勝利を手にした。 【一覧】社会人野球部 新人選手 序盤は日本通運が北川 利生外野手(大阪桐蔭-創価大)のホームランで先制。3回にはルーキーの佐々木 優征外野手(青森山田-東日本国際大)がタイムリーを放ち追加点。4回にも稲垣 誠也内野手(明豊-中部学院大)がレフトへの2ベースで得点を挙げるなど打線が先発の最速152キロ右腕・川船龍成投手(松本第一-拓殖大)を援護する。 期待に応えたい川船だったが6回2失点に抑えるも、制球に苦しみ、序盤はランナーを背負うピッチングが続いた。日本通運の澤村 幸明監督は、「エースになってもらうためにもこのままではいけない。次の登板に向けて修正して欲しい」とコメント。昨秋の指名漏れから再びドラフトを狙う川船への期待は膨らむだけに、今回は悔しい結果となった。 試合中盤は両チームともに得点は動かず終盤へ。迎えた8回、澤村監督も、「あってはいけないミスが出てしまった」と、2つのエラーで得点圏にランナーを背負う。チャンスを迎えたニチダイは、無死1,3塁の状況から代打西元 正輝内野手(福知山成美-京都産業大)がセンターへタイムリーヒット。続くバッターが倒れたが、5番岩本 雄勢内野手(天理-青森大)のサードゴロの間にランナーが生還し同点に。守備の乱れを突いたニチダイが試合を振り出しに戻した。 どちらに転んでもおかしくない試合展開の中、日本通運は9回に先頭の添田 真海内野手(作新学院-明治大)がこの日2本目のヒットで出塁すると1死1,2塁のチャンスを作る。ここで打席に立ったのは代打の田中 滉伸外野手(遊学館-創価大)。1ボール1ストライクからの3球目を「ストレートが来ると絞って、思い切って振りにいった」と、鋭い打球をレフトへ放ち劇的な幕切れとなった。チームを救った一打に、「緊張は無くリラックスして打席に入ることができた。野球人生の中でサヨナラを経験したことが無かったので嬉しい」と振り返る。澤村監督も、「田中はいつでもいける準備をしてくれていた。重苦しい雰囲気の中でよく打ってくれた」と称えていた。