BBS AWARD 2023-24【日本・アジア選抜BEST5・Bリーグ】岸本隆一/齋藤拓実/サーディ・ラベナ/ライアン・ロシター/ジョシュ・ホーキンソン
今シーズンのBBSベスト5のテーマは『献身』。残したスタッツだけではなく、シーズンを通して心技両面でチームを押し上げた選手たちに焦点を当て選考した。「今季で引退のあの選手を入れておきたい」、「いっそのこと兄弟W受賞でベスト6にしたら?」などなど様々な意見が出る中、選考の悩ましさを振り切り、決定したのが以下の5人である。 岸本隆一(琉球ゴールデンキングス) 齋藤拓実(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ) サーディ・ラベナ(三遠ネオフェニックス) ライアン・ロシター(アルバルク東京) ジョシュ・ホーキンソン(サンロッカーズ渋谷)
・岸本隆一(琉球ゴールデンキングス)
選考が始まってすぐ複数の選考委員が口にしたのは『岸本隆一』の名前だった。 琉球ゴールデンキングス一筋12年、今や琉球を代表する顔であり、チームを救う “ここで欲しい1本” には定評がある。今季の3ポイント成功率(38.9%)はリーグ10位だが、流れを変え、チームに勢いをもたらした3ポイントはランキング以上の威力を放っていたと言えるだろう。琉球は今シーズン60試合+チャンピオンシップ9試合と、リーグで最も多くの試合を戦ったチーム。岸本はその全てのコートに立ち、攻守の要として懸命に走り抜いた。悲願の2連覇は叶わなかったが、CSクォーターファイナル(対アルバルク東京)、セミファイナル(対千葉ジェッツ)、そしてファイナルで広島ドラゴンフライズと演じた死闘の記憶とともに今一度その奮闘を称えたい。
・齋藤拓実(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)
続いて選出された齋藤拓実とサーディ・ラベナには『チームを大きくランクアップさせた』という共通点がある。リーグランキングで3ポイント部門8位(39.8%)、アシスト部門4位(6.2本)に名を連ねた齋藤は間違いなく今季の名古屋ダイヤモンドドルフィンズを西地区優勝に押し上げた立役者と言えるだろう。圧巻だったのはCSクォーターファイナル第2戦(対シーホース三河)で見せたパフォーマンス。3ポイントシュート5本を含む23得点、8アシスト、5スティールをマークし、日本トップクラスのPGであることを強く印象づけた。日本トップのPGと言えばまず名前が挙がるのは日本代表の富樫勇樹(千葉ジェッツ)と河村勇輝(横浜ビー・コルセアーズ)。だが、齋藤も負けてはいない。今回の選考会において「ピック&ロールに関しては齋藤が2人の上をいくのでは?」という声があったことも追記しておきたい。