【伊豆・がんつき天正金鉱】穴場! 知る人ぞ知る金鉱で採掘体験 ちょっとクセがある展示解説がツボ
伊豆半島の山奥に、知る人ぞ知る金鉱が眠っています。安土桃山時代に採掘が始まった「がんつき天正金鉱」では金の採掘体験ができ、450年前の坑道も見学できます。有名観光地「土肥金山」の近くですが、また違った味がある展示解説にハマること間違いありません! 【画像】天正金鉱の内部を画像でチェック!(全38枚)
金の価格は20年で最高値に
金の価格が急上昇しています。約20年前から上昇し始め、2024年に最高値を記録しました。タイムマシーンがあれば20年前に戻りたい! これほど金が注目される理由は何なのでしょうか。
450年前の“知られざる金鉱”へ
かつて伊豆半島には、金銀鉱山が点在していました。現在、一般に公開されているのは2カ所だけ。ひとつは佐渡金山に次ぐ金の生産量を誇った伊豆最大の「土肥金山」。これは有名ですよね。 しかし、今回注目するのは山を隔てた場所にある「がんつき天正金鉱」です。天正金鉱の歴史は古く、戦国大名・北条氏政の時代に開かれたと伝わります。 金鉱を所有する山田雄之さんが、自ら案内してくれます。天正金鉱は江戸時代から山田家が所有していて、もはや現当主の山田さんが何代目かは? 天正金鉱・山田雄之さん: わかりませんね 天正金鉱の入場料は、大人800円・中高生600円・子供400円で、見学にはガイドが付いてくれます。どんな体験ができるのでしょうか。約450年前のゴールドラッシュの痕跡を見に行きましょう!
坑道の前にも見どころ満載
まず案内されたのは、50年前に発見された金銀の精錬場跡です。2つ残っており、大きい方は塩を取るための塩釜だったそうです。金と銀を分離する際に塩を使用するため、その塩を取っていたのです。金を採掘するだけではなく、ここで実際に精錬して金を取り出していたことがわかります。 続いて山の中へ。 すると突如、ガラスケースに入ったジオラマが現れます。鉱石から金銀を選別する作業をしているジオラマでした。ここで山田さんが金銀採掘にまつわる「豆知識」を披露してくれました。 かつて金銀鉱石のことを「ネコ」と呼んでいました。ネコの目玉は光るので、金銀がきらめく鉱石をそう呼んだそうです。そして鉱石から金銀を選別していた女性たちは「ねこばば」と呼ばれていました。いま「ねこばば」は、人のものを取ってしまうような悪い意味で使われています。 これが「ねこばば」の言葉の由来なのかは不明ですが、山田さんが言うには「ねこばばさんからすれば、いい迷惑」。ねこばばさんは真面目に金鉱を支えていた人たちです。 お次は資料館へ。金に関する豆知識から伊豆半島の歴史まで。山田さんの軽快なトークで、時間があっという間に過ぎていきます。
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