美は感覚ではなく理論で作るもの 顔の黄金比をメイクで整える “骨格補正メイク”とは
●各パーツの比率を割り出す
まずは顔の縦横比です。 縦は、「あご先から額の生え際」まで、横は「頬の一番張り出した箇所」を測って、その比率を割り出します。ちなみに池田先生は、元・建築家。スケールを使って計測したり、計算して数値化したりするのは、先生にはお手のものなのです。 「横の比率が大きめの人は縦の高さを出す髪形で全体のシルエットを縦長に、逆に縦の比率が大きめの人は横幅を出す髪形にするとバランスが整います」 また、年齢を重ねると間延びしていきがちな「顔の長さ」は、3つのブロックに分けて計測します。 上段は「生え際~眉頭の下側」、中段は「眉頭の下側~鼻先」、下段は「鼻先~あご先」を計測。この3カ所の理想値は、「上段:中段:下段」が「1:1:0.8~1」です。 「中段が1よりも短い人は鼻の下が間延びして見えがちなので、鼻をハイライトで延ばして鼻の下を短縮します。一方、1よりも長い人は、チークで中段と下段を埋めるとリフトアップして見えます」 みなさまは、どうだったでしょうか?
●目元メイクのポイントは?
続いては、目元メイクのポイントとなる箇所を計測しましょう。 「目の横幅」と「左右の目頭の間隔」を測って、比率を出していきます。 「目の横幅と左右の目頭の間隔は、1:1:1になるのが理想です。目の横幅が左右の目頭の間隔より小さい人は離れ目、大きい人は寄り目ということになります。寄り目の人は目頭の間隔を広げるメイクを、離れ目の人は目頭の間隔をメイクで寄せて、黄金比を目指しましょう」 全計測を行ったうえで、「骨格補正メイク」を行うと、下記のようになるのだそう。 また、レッスンに参加した方々のビフォー・アフターも見せてもらいました。 写真で見る限りでは、顔は同じなのに、みなさん、印象がぐっとアップしていますよね。しかもとりたてて濃いメイクをしているわけではなく、ナチュラルです。 「キレイは感覚ではなく、理論で作るものです」とおっしゃる先生のお言葉に説得力を感じます。 今回私が体験したのは計測のほんの一部でしたが、自分の顔を客観視できてとても参考になりました。 ご紹介したパーツ以外の「理想の比率」やオススメのメイク方法は、先生のご著書に書かれているほか、メイクレッスンでも教えているというので、知りたい方はチェックするといいでしょう。 池田曜央子(いけだ・ようこ) 美容家、一般社団法人日本骨格バランス協会代表理事。青山学院大学経済学部卒業後、二級建築士として勤務した後、美容家に。「まぶたどっこいしょ」や、輪郭と顔パーツを数値で分析し、骨格や年齢による変化を補正する独自の「骨格補正メイク」を考案。メイクやスキンケア講座などで1,000人を超える女性を劇的に変身させる。著書に「骨格補正メイク 『顔の比率』を描き変えて、一生美人!」(主婦の友社)。 Instagram @ikeda.makeup 骨格補正メイク 「顔の比率」を描き変えて、一生美人! 定価 1,595円(税込) 主婦の友社 にらさわあきこ 文筆家、美容研究家。NHKディレクターを経て、文筆業に。恋愛や結婚、美容について取材・執筆を続ける中、2019年から美容活動を強化。簡単&ラクに綺麗になるための情報をブログやインスタ、雑誌ウェブなどで発信中。著書に『未婚当然時代』(ポプラ新書)。『婚活難民』(光文社)『必ず結婚できる45のルール』(マガジンハウス)など。 インスタ:@akiko_nirasawa_beauty、ブログ:『美活☆365日 簡単&ラク~に綺麗になろう! 』
にらさわあきこ