【後編】初段 常識の手筋Ⅲ
※後編では、NO.26(第26問)以降を掲載しています。NO.25(第25問)以前をお読みになりたい方は、前編をご購入ください。 ■はしがき 私はアマ初段が壁でした。2級では1年ほど昇級できず、有段者と対局するたびに跳ね返されます。そのとき「あまり考えていなくてもよい手が飛んでくる」や「さまざまな局面での手筋を知っている」と感じました。棋力が上がるほど、知っている手筋が増えていきますね。 『初段 常識の手筋』は過去に2冊出しましたが、いずれも好評をいただき、書籍にもなりました。本書は7年ぶりの第3弾です。 前半は部分図を使った基本手筋。後半は全体図を使って実戦でありそうな手筋を問題形式でまとめました。また、現代は戦型も多様化していますので、相居飛車、対抗形、相振り飛車といろんな戦型の問題を創作しました。 本書をお読みになられた際に、何か発見がありましたらうれしく思います。 七段 及川拓馬 ※本文中の段位は将棋世界本誌掲載当時のもの ============================================================== ■No.26 ■●ヒント● すぐに寄せきる手段はないが、持ち駒を使って確実に迫る。(1手) ■●第26問解答● ■▲2六香(解答図) 後手は、はやりの囲い。持ち駒が少ないので確実に迫りたい。 ▲2六香(解答図)が急所の攻めで、次は▲2三香成△同玉▲3一飛成が狙い。△2二銀は▲4六桂が▲3四桂の両取りを見て味よし。 また、△4一金は▲2三香成、△3三金は▲4五桂でシビレている。 解答図の後手は、歩だけの手持ちでは受けきれない状況だ。 ============================================================== ■No.27
本文:8,130文字
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将棋世界編集部