宮城県の海水浴場 開設予定13カ所全てが水質基準をクリア 開設に当たり避難場所のかさ上げも
khb東日本放送
宮城県が検査した海水浴場の水質検査で、開設を予定している全ての海水浴場で基準を満たしていることが分かりました。
開設を予定している宮城県13カ所の海水浴場で5月、大腸菌の数や水の透明度など4つの項目で水質検査が行われ、全てで環境省が定める海水浴場の水質判定基準を満たしていました。 このうち、気仙沼市の小田の浜海水浴場や七ヶ浜町の菖蒲田海水浴場など5カ所は最も水質が良好できれいとされる「AA」の評価を受けました。 震災後初めて開設される仙台市の深沼海水浴場では、海水浴が可能とされる「B」判定でした。 宮城県では7月13日から順次、海水浴場が開設される予定です。 仙台市若林区の深沼海水浴場は、東日本大震災以来14年ぶりの再開となります。 津波警報などが出された際に避難する場所の高さが宮城県の津波浸水想定を下回っているため、仙台市は7月15日のオープンまでにかさ上げ工事を完了させることにしています。 深沼海水浴場は仙台市唯一の海水浴場で、震災以来安全面への懸念などから開設を見送ってきましたが、5人の救助員を常に配置するなどの安全対策を行った上で14年ぶりに開設することを決めました。 津波注意報や警報が出された際の避難場所の1つに750メートルほど離れた避難の丘と呼ばれる高台が指定されていますが、県が2022年に発表した津波浸水想定の高さを下回っているため、7月上旬までにかさ上げ工事を完了させることにしています。 仙台市は「2025年以降の本格再開に向けた試行的な再開」と話しています。 深沼海水浴場では期間中、1日当たり2000人の来場者が想定されています。
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