【独自】「助けてくれ!」“客”が運転手をけん銃で殺害 犯人は今も逃走…“現場”となったタクシー初公開【モクゲキ!】
鳥取市で取材班がモクゲキしたのは、15年前、拳銃強盗殺人の現場となったタクシー。 警察が保管し続けていて、今回「イット!」の取材に対し、初めて公開した。 【画像】捜査資料は200冊以上…犯行現場となったタクシーも初公開 警察は300万円の“懸賞金”を掛け、今なお、犯人逮捕に向け情報提供を呼びかけている。
「助けてくれ、強盗だ!」タクシー運転手の下田和雄さんが拳銃で撃たれ殺害
2009年7月17日夜9時半頃。 鳥取市でタクシー運転手の下田和雄(しもだ・かずお)さんが、客として乗車した何者かにけん銃で撃たれ、殺害された。 発砲音を聞いた人: 大きなトレーラーかな、(ドアを)バーン!と閉める、あれの乾いた音みたいなのが、鳴り響いた銃声。 「助けてくれ」「強盗だ!」 撃たれた下田さんが、近くの住宅に助けを求める姿が「モクゲキ」されていた。 周辺住民: 血を付けて、フラフラ歩いて行くところを見た。 下田さんはすぐに救急搬送されたものの、搬送された病院で死亡が確認された。 一方、犯人はタクシーを奪い、1~2キロ離れた住宅街に乗り捨て、逃走したとみられている。
捜査資料は200冊以上に…捜査一課長が明かす事件の見立ては?
鳥取タクシー強盗殺人事件の捜査本部。防犯カメラの再精査と解析を、現在も続けている。 (Q.この聞き込みファイルは) 鳥取県警察本部 刑事第一課(強行担当) 八木慎太郎課長補佐: 発生現場付近の聞き込み、あと遺留現場のですね、あのあたりを中心に、何度も何度も聞き込みを重ねています。 長年にわたり積み重ねてきた膨大な資料の山。捜査資料は200冊以上になる。 捜査を指揮してきた捜査一課長が、永年の捜査でたどり着いた事件の見立てを明かす。 鳥取警察署 刑事第一課 福田将之課長: こちらは、いわゆる鳥取駅北口になるんですけど、こちらのほうで犯人が(タクシーに)乗ったという風に考えられます。 鳥取駅で下田さんのタクシーは犯人を乗せ、産業道路を東方向に向かったとみられている。 途中の防犯カメラには、走行するタクシーが映っていた。 タクシーはさらに東に向かい、住宅街に入る。そして…。 鳥取警察署 刑事第一課 福田将之課長: この辺りぐらいに、タクシーが止まったとされています。タクシーが止まった後、パーンという発砲音がして。 犯人は、この場所で、タクシーの中で下田さんに拳銃を発砲した。犯人はなぜ、下田さんを拳銃で撃ったのだろうか。