地魚の魅力再発見に効果 市がアンケート調査「フェア」今年度も開催へ【宇部】
宇部市は、2月1~29日に市内21カ所の飲食店で実施した「うべ地魚フェア」で、少なくとも343万9000円の経済効果があったという分析結果を示した。来店者と参加店舗に行ったアンケート調査の結果に基づくもので、今年度も引き続きフェアなどを実施し、地元水産物の魅力発信と普及に努めていく。 初めてとなった同フェアは、対象に宇部産のレンチョウを選び「レンチョウまつり」と題して1カ月間行った。若い世代には認知度が高くないと推測し、参加21店舗が工夫を凝らした料理を通じて、地元産レンチョウの魅力を知ってもらうことを目的にした。 アンケートでは「満足」から「不満」まで5段階で評価してもらい、「満足」が来店者78・5%、参加店舗57・1%でともに最多だった。 来店後にアンケートに回答した人の4分の3が市内在住者であったことから、市外へのPRを課題に挙げた。一方で、定番の唐揚げ以外の食べ方、特に刺し身で食べた時の評価が高かったことから、市民にとっても長く親しんできたレンチョウの魅力に改めて気付く機会になったと分析している。 今年度も1~2月にかけて、レンチョウを第1候補に地魚フェアを開催する予定。加えて、宇部産の旬の魚を市民に味わってもらう機会をつくるため、秋には鮮魚店対象の企画も検討している。 市水産振興課の落合博文副課長は「市民に地元産水産物のおいしさを知ってもらうことが普及につながる。今回のフェアは、その皮切りにはなったと感じている。今後も継続していきたい」と話した。