四段位の認定会でそばを打つ出場者

　一般社団法人全麺協（中谷信一理事長）が定めるそば打ちの段位認定制度に挑戦する認定会が12、13日、階上町わっせ交流センターで開かれた。今回は北東北3県で初めて、四段位の技能審査も行われ、東日本から出場した30人のうち、青森県そば研究会所属の6人全員を含む21人が合格した。 　認定会は制限時間40分以内に生地を練り、そばを切り、片付けまで終えるのがルール。同町では特産の階上早生（わせ）そば振興の一環で、同研究会による認定会に向けたそば打ち講習会を毎年実施。12日の初段、二段位認定会（同研究会主催）には計10人が出場し、全員合格した。 　13日の四段位認定会（全麺協主催）は三段位取得者が対象。粗びきのそば粉を使い、つなぎの小麦粉が1割の九割そばを打つ条件で、難易度が高くなる。審査員は出場者の切ったそばの長さや、そば打ちの姿勢、片付けなどの手際の良さなどを基準に採点した。 　同研究会の合格者のうち、渡邊美穂さん（階上町）、十文字綾紀さん（八戸市）は、北東北初の女性四段位。渡邊さんは「当日の気候に合わせた水加減の調整など苦労も多かったが、他の出場者の技術も刺激になった。今後もそば打ちを続けて技術を磨き、青森県内のそば振興に役立ちたい」と笑顔を見せた。 　同研究会の佐藤重一会長は「女性の高段位者が増えると、そば打ちへの関心もさらに高まる。階上早生そばの普及に向けても助力してほしい」とエールを送った。