黒木華主演『アイミタガイ』タイトルに込められた言葉の意味がしみる本編映像公開
黒木華が主演を務め中村蒼、藤間爽子らが共演する映画『アイミタガイ』(11月1日公開)から本編映像が解禁された。 【写真を見る】完成披露試写会に登壇した黒木華らキャスト陣 本作は中條ていの同名小説を、来年2025年2月には映画『大きな玉ねぎの下で』の公開も控えている草野翔吾による監督で実写化したヒューマンドラマ。ウェディングプランナーとして働く梓(黒木)は、ある日突然親友の叶海(藤間)を事故で失う。恋人の澄人(中村)との結婚にも前向きになれずにいた梓は、いつも一番の味方でいてくれた親友との別れを受け入れられず、立ち止まってしまう。一方、娘の死を中々受け止められずにいた叶海の母、朋子(西田尚美)と父、優作(田口トモロヲ)も、あるきっかけから叶海が生前どう過ごしていたのか辿ってみることにしていた。誰かを想ってとった行動は、巡り巡って見知らぬ誰かを救い、自分の元に返ってくるという“相身互い(あいみたがい)”の助け合いの心が、出会うはずのない人々を繋げ、小さな奇跡を起こしていく…。 公開まで1週間を切った本作からこのたび解禁されたのは、いまではあまり聞かなくなってしまった“相身互い”の言葉の意味について知ることができる本編映像。綾子(風吹ジュン)の家に遊びにきた孫の梓とその恋人の澄人。3人で夕食を囲んでいるところで、梓は「あいみがたい…ってなに?」と綾子に尋ねる。「相身、互い。最近あんまり聞かんくなったけど、世の中持ちつ持たれつお互い様ぐらいの意味やろうな」と綾子が答える。加えて「お人好しすぎると、助けてばっかりになっちゃわない?」と聞く梓に、綾子は「誰からもなんもしてもらえへんって人おらんと思う。気ついてないだけで、色んな想いが巡って自分のところに届いてるんよ。きっと」と優しく語る。親友の叶海を失い立ち止まってしまった梓を中心に“相身互い”の想いで繋がっていく、そんなきっかけとなる重要なシーンとなっている。 さらに本作公開に先駆けて、監督やキャストのコメント、メイキング映像でつづる公開記念特別番組「アイミタガイ エピソード0」がU‐NEXTにて10月26日(土)より独占配信されることが決定。番組内では映画本編の冒頭9分も特別公開される。映画のストーリーさながらに、監督の草野へとバトンが受け継がれ完成した映画の成り立ちが明らかになり、そして作品にかかわる人々の本作にかける思いを語ったインタビューも見ることができる。 目に見えない人と人のつながりを優しい眼差しとともに描く本作。感動のストーリーを映画館で堪能してほしい。 文/スズキヒロシ