【課題解決エキスポ】イチゴを選別してパック詰め 遠くの現場の重機を遠隔操作 「人手不足」を技術で解決するヒント 全国300の企業・大学が出展 北九州市
FBS福岡放送
「ものづくりのまち」北九州市で、全国の企業が最新技術を生かした商品の見本市が始まりました。目立ったのは、業務の省力化や効率化を目指した商品です。
■奥村三枝記者 「課題解決エキスポと銘打ったイベント、どのような方法で課題を解決していくのでしょうか。」 このイベントは、地域の企業が抱える様々な課題を解決する目的で、全国の企業や大学などおよそ300の団体が最新の技術を紹介するものです。 北九州市に本社を置く安川電機が開発したのは、自動でイチゴを選別しパック詰めまで行うロボットです。6つの関節で柔軟に動くアームが、イチゴを丁寧に素早く運びます。1粒ごとの品質を、AIが瞬時に見分け選別します。 人手不足と品質のばらつき、両方の解消が期待されます。 ■安川電機・松浦英典部長 「人手不足と、人が触ると傷がつきやすいので。ロボットだと人が触る機会がほとんどない。朝、収穫したイチゴを昼には出荷できるので、輸送の問題にもどんどん対応できていく。」 説明を熱心に聞いていた参加者は、農業関係者かと思いきや…。 ■佐賀鉄工所・安藤恵祐さん 「自動車業界です。(自動車部品の)箱詰め、こん包、そういった作業を人でやっている所も多々ありますので、自動化できればと思っています。」
多くの業界に共通する課題は、やはり「人手不足」です。会場でも業務の省力化、効率化を進めるための商品が目立ちました。 こちらは、建設現場の映像をモニターで見ながら重機を遠隔操作できるシステムです。通信環境さえ整っていれば距離に関係なく操作できるため、重機の技術者が現場に出向く必要がありません。すでに2022年から導入されているといいます。
■体験した西日本メタル・橘 智光さん 「地方だとなかなか人の雇用ができないという意味では、福岡県で就職して、広島県の物を作業するとか、雇用に関しても効果があるのではないか。」 ■遠隔操作システム コベルコ建機・佐々木 均さん 「遠隔ショベルをすることで、事務所から操縦することができる。引退間近のベテランさんや女性のオペレーターも活用できるかなと思っています。」
課題解決へのヒントとなる最新技術が集結した「課題解決Expo2024」は、北九州市の西日本総合展示場で5日まで開かれています。
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