東温に「児童・思春期病棟」25日開設 愛媛県内初、心のケア必要な子どもに専門医療提供
県は20日、心に不安を抱える子どもに専門的な医療を提供する入院施設「児童・思春期病棟」の運用を25日に開始すると発表した。県内初となる児童生徒専用施設で、県立子ども療育センター(東温市田窪)内に整備。適応障害や摂食障害など入院治療が必要な患者の受け皿となる。 県によると、心のケアが必要な子どもは全国的に増加し、県内の医療機関でも6年前と比べて受診患者が約2倍になっている。専門の病床がないため、これまでは大人と同じ精神科病院や県外の専門病院に入院して治療を受けていた。児童・思春期病棟の整備で、成長段階に応じた適切な医療の提供や、早期治療による重症化の抑制といった効果が見込めるという。 病棟は鉄骨3階建てで、延べ床面積は約2734平方メートル。総事業費は15億1862万円。全個室の20床を備え、入院中の学習環境にも配慮し、東温市教育委員会と連携して院内学級を整備した。
愛媛新聞社