「13本で十分なんだけど…」はもったいない! 悩みに合わせた「最後の1本」を入れればスコアアップが実現する!?
意図した弾道を打ちやすいクラブがあるといい
飛距離以外では、弾道を考えたクラブを増やすこともオススメだと小倉店長はいいます。 「たとえばティーショット用の低い球が打てるクラブ。低いライナー性の球は曲がりにくいので、狭いホールのティーショットでも役立ちますし、打ち下ろしのホールや風が強い日などにも使えます。ロフトの立ったUTやアイアン型UTなどをそういった場面用に1本入れておくと、不用意なOBなどを減らせるはずです」(小倉店長) 同様に、180~200ヤードなどの長い距離を打つクラブに、高弾道用・低弾道用が両方そろうようにするのもオススメです。たとえばグリーンを狙う場合や打ち上げの状況では高弾道の球が打てるクラブ、安全に前に運ぶ場合や強風時、打ち下ろしなどでは低弾道用のクラブといった具合で使い分けます。
この2本は、同じ距離を打てるクラブでもいいですし、5~10ヤードの距離差があっても意外と使い分けられます。 いまバッグに入っているFWやUTと、距離がかぶってもいいので逆の弾道のクラブを増やすという考え方でいいでしょう。 また、「必ず右か左どちらかにしか行かないクラブ」も実用的だと小倉店長はいいます。 「ドライバーや3番ウッド、ロフトの立ったUTなど、ティーショットで使えるクラブで有効なのですが、『この番手はフックする=絶対スライスしない』やその逆のクラブを持っていると、片側がOBのティーショットなどで安心して打てるんです。上級者であれば、『ドロー用ドライバー』『フェード用ドライバー』などのように、ドライバーを2本入れるなどでもOK。クラブを替えるだけで弾道が変えられれば、コースでの状況対応力はグンとアップするはずですよ」(小倉店長) もちろんアプローチ用のクラブを増やすことも有効です。 60度のロブウェッジなどはプロや上級者専用のクラブというイメージがあるかもしれませんが、普通に打って高い球が打てるため、手前ピンを狙う場合やグリーン奥からのアプローチなどで、意外と使い道があるものです。 プロのように自在に使いこなすことはできなくても、ピンチの状況での「お助けクラブ」と考えればいいのです。 「『カッコ悪い』と敬遠する方も多いんですが、チッパーもとても便利ですし、バンカーが苦手な方なら超ワイドソールのバンカー専用ウェッジなどを入れておくのは合理的だと思います。いま13本以下でプレーしているなら、とりあえずそういった『苦手をカバーしてくれるクラブ』を入れて損はありません」(小倉店長) プライベートのゴルフであれば、バッグにクラブが15本入っていてもとがめられることはまずありません。プロゴルファーにも、基本セットが15~16本で、その中からコースによって14本を選んでプレーする人も多いですので、14本という枠にとらわれず、こういった「プラス1」を普段から考えておくと、ゴルフの幅が広がること請け合いです。
鈴木康介