茨城県、「恵水」料理PR 東京・千葉の3店で販売 すご腕シェフ協力
茨城県は、ナシの県オリジナル品種「恵水」のブランド化の一環で、スイーツや料理のPRに力を入れている。東京、千葉の有名3店舗での素材としての使用が実現し、30日まで商品を販売。恵水は少ない酸味と深い甘みが特長で、首都圏の人気店を対象に使用を働きかけた。すご腕シェフらの力を借りて、品種の認知度を向上させたい考えだ。 販売されるのは、鎧塚俊彦シェフが手がけるToshi Yoroizuka Atelier(トシ・ヨロイヅカアトリエ、東京都杉並区)のグラススイーツ「恵水」(税込み720円)▽菓子工房アントレ(千葉県船橋市)のコンポート「恵水梨のコンポート」(同777円)▽RISTORANTE HONDA(リストランテ・ホンダ、東京都港区)の「アオリイカと恵水のカルパッチョ恵水のピューレマスタード風味~すだちの香り~」(ディナーコースの1品)-。 グラススイーツは、角切りやすりおろしの恵水にパンナコッタや紅茶のゼリーなどを加え4層の味わいが楽しめる。 コンポートは、恵水の食感を残しながらバニラクリームとレモンをアクセントに南フランスのスイーツをイメージした。カルパッチョは、薄く切った恵水をアオリイカと交互に重ねている。 恵水は、県が品種開発に17年の歳月をかけ、2011年に登録された。約4300個体からよりすぐって生み出された品種で、県内で生産されるナシの約1%と希少価値が高い。主に下妻、筑西、石岡各市などで生産されている。県内の量販店や直売所以外でも都内の百貨店や果実専門店、有名スイーツ店などで人気を博している。 県農産物販売課は「茨城県以外の人にも食べてもらい、ブランド力強化につなげていきたい」と広がりに期待している。
茨城新聞社