ラグビー【2024年度戦力分析・流通経済大学】ハードに結束。
[流通経済大学(昨季大学選手権3回戦/関東大学リーグ戦1部2位)] 流経大でヘッドコーチから昇格して2年目の池英基監督は、「留学生を3人(外国人枠の上限)出すとは限らない。調子がよければ日本人選手を使うと本人たちにも言っています」という。NO8ティシレリ・ロケティ(3年)が昨季オフに社会人の国内強豪クラブの練習に体験参加して心構えが変わったと褒める一方、個に頼らない集団を目指す。その選考基準は簡潔だ。 「ラグビーなのでスキル、システムがちゃんとできても接点で負けたら終わり。そこで逃げない、体を張る選手を(優先する)」 春季大会はAグループで全国上位勢を相手に1勝4敗という結果に終わったが、接点での戦いぶりで強さが増したことを実感。「全体で上がってきた」と笑う中、指揮官が特に成長したと見るのがCTB仲野優輝(3年)だ。一時は故障に泣くも、復調すれば突破役として期待大。ルーキーではHO土方倖矢(1年)が闘争心を買われている。 全部で12名と例年より少ない4年生では、FB中村楓馬が小柄ながら仕留め役としてしぶとさを発揮。LOシンクル蓮は多国籍のメンバーを束ねるバイリンガルの主将として先頭に立つ。 池監督はシンクルに、「お前がタフになればチームはより強くなる」と厳しさを求める。ハードに結束し、10季ぶり4度目のリーグ戦Vを狙う。 (文/向 風見也) ※ラグビーマガジン10月号(8月23日発売)の「主要3リーグ各校戦力分析」を再編集し掲載。掲載情報は8月18日時点。 <夏季練習試合 結果>※Aチーム戦のみ 8月21日 vs摂南大●34-66 8月23日 vs近畿大●5-40 8月26日 vs立命大●19-50