射水・新湊舞台に若者群像劇 ネットドラマ撮影開始、曳山も登場予定
富山県射水市新湊地域を舞台にしたインターネット配信ドラマの撮影が11日、同市八幡町(新湊)の放生津八幡宮で始まった。作中に「新湊曳山(ひきやま)まつり」の提灯(ちょうちん)山が巡行する場面が登場する予定で、地元住民はドラマを通じた地域の魅力発信を期待している。 ドラマは富山県と東京都を舞台に、若者たちの過去と現在を並行して描く青春群像劇。インターネットに絡む実際の事件を基にした映画「Winny」の監督・脚本を担った松本優作さんが監督を務める。作品名や出演者、配信媒体・時期は明らかにされていない。 11日は境内に露店のセットが並ぶ中、撮影が行われた。安全祈願祭もあり、松本さんや制作スタッフ、新湊曳山協議会員計15人が出席した。提灯山の巡行シーンは今後、撮影される。 大伴泰史宮司は「ドラマをきっかけに新湊曳山まつりの魅力や地域の伝統文化が多くの人に伝わってほしい。射水市の観光振興にもつながればいい」と期待する。同協議会の中野剛会長は能登半島地震で新湊地域に被害が出たことを踏まえ「地域にとって明るい話題になる」と喜んだ。